留学レポート
世界で学ぶ東工大生シンガポール・マレーシア超短期海外派遣プログラム(2020春)ショートレポート
2020年3月31日
- アジア
- シンガポール
- マレーシア
- 3カ月未満
- グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
- シンガポール工科デザイン大学
- マラヤ大学
- 南洋理工大学
2020年の春休みに実施したシンガポール・マレーシア超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部3年生/生命理工学院 生命理工学系)
東京工業大学・グローバル理工人育成コースの超短期海外派遣プログラムの一環として、学部1年生から4年生までの計12名がシンガポール・マレーシアを訪問しました。
今回は、新型コロナウイルスの影響で、当初訪問する予定だった施設の見学ができなかったり、時間が短縮してしまうなどの影響がありましたが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
主な活動内容を以下の4つに分けて紹介します。
1.大学及び研究施設への訪問
南洋理工大学、シンガポール工科デザイン大学、マラヤ大学の3大学を訪問しました。
南洋理工大学とシンガポール工科デザイン大学では最先端の3Dプリンティングの研究室を訪問しました。英語での説明で、少し難しい部分もありましたが、東工大のものつくりセンターで3Dプリンティングについて事前学習をしてからの訪問だったので、より理解が深まったように思います。置いてあった機械はどれも高価で高性能なものばかりで興奮しました。
そのほか、南洋理工大学では、School of Physical & Mathematical Sciencesの3つの研究室とChinese Medicine Clinicを見学させていただきました。
さらにシンガポール工科デザイン大学ではModeling the Systems World、The Digital World、Introduction to Physical Chemistryの3つのグループに分かれて、授業に参加しました。私は、物理化学の授業に参加させていただきました。金属のイオン化傾向を利用した電気分解の実験をしたのですが、説明を受ける前に自分たちが持っている知識を使って装置を組み立てることから始めました。普段の実験では、説明を受けてからその通りに手順を踏むので失敗を繰り返しながら装置を改善するというやり方が新鮮でした。
マラヤ大学では機械系の研究室を訪問させていただいた後、学生交流をし、最後に実際の講義に参加しました。英語とマレー語がやや混じっていて大変でしたが、楽しかったです。
2.現地日系企業への訪問
マレーシアで島津製作所を訪ねました。新型コロナウイルスの影響で工場見学はできなかったものの、一緒に昼食をいただき、会社や工場の概要説明のほか、海外勤務についてのお話をしていただきました。実際に海外に勤務している方のお話を聞くことはなかなかできないので非常に良い経験になりました。言語の壁や文化の違いなどはありますが、それ以上に海外で働くということは魅力的で、自分自身を成長させてくれるものだと感じました。
3.タウンウォーク
シンガポールでは、現地のジャーナリストでもあるSwee Linさんに案内していただきました。ガイドブックに載っていないようなディープなシンガポールを知ることができ、非常に楽しかったです。多文化国家ならではの文化や歴史を学ぶことができて、自分の知識の幅が広がったように思います。
4.学生交流
南洋理工大学と、マラヤ大学で学生交流をしました。南洋理工大学では、日本語クラスにお邪魔しました。英語と日本語を交えながらの交流は新鮮で楽しかったです。マラヤ大学では、一緒にレクを楽しんだりご飯を食べたりしました。各大学の学生は非常に積極的で日本のことや東工大のことをたくさん質問してくれて嬉しかったです。日本へ旅行に来たことがある学生も多く、日本の観光名所の話などで盛り上がりました。東京だけでなく、大阪や京都、北海道へ来たことがある学生もいて驚きました。
最後に、このシンガポール・マレーシア超短期派遣プログラムの魅力は2カ国訪問できることだと思います。それぞれに違った良さがあり、その違いを感じることができました。他の学生にもこの気持ちを味わってほしいので、興味がある方はぜひこのプログラムに参加してみてください。
また、今回の留学に携わってくださった方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。イレギュラーな中、対応いただきありがとうございました。無事にプログラムを完遂できてよかったです。この留学で得たことを今後の自分の成長につなげていきたいと思います。