留学レポート
世界で学ぶ東工大生アメリカ西海岸 超短期海外派遣プログラム(2019春)ショートレポート
2019年5月16日
- アジア
- フィリピン
- 3カ月未満
- グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
- デラサール大学
2019年の春休みに実施したアメリカ西海岸 超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部1年生/第5類 )
アメリカ西海岸超短期派遣は、2019年2月21日〜3月2日の日程で実施され、学部1年生から4年生までの14名が参加し、シアトルで10日間過ごしました。本プログラムでは、ワシントン大学を訪問し、講義を体験受講した他、研究室訪問や学生交流等を行いました。加えて、シアトル市街やその近郊に位置する、企業のオフィスや施設、美術館・博物館を訪問しました。
ワシントン大学での集合写真
日本の大学とは全然違う、ワシントン大学
ワシントン大学はシアトルに本部を置く州立大学で、アメリカ北西部における最大規模の名門大学となっています。巨大なキャンパスの中には、美しい図書館の他にもビリヤードが楽しめる設備などもあり、日本の大学との雰囲気の違いを感じられました。アメリカの大学は、単に学業だけの場ではなくコミュニケーションの場としての役割が重視されていたように思われます。本プログラムでは、現地の学生とのBBQなど親睦を深める機会も多くあり、国際交流を楽しむことができました。
プログラム2日目には、各参加者が自由に選択した実際のワシントン大学での講義を現地の学生と一緒に受講する機会を頂くことができ、各々が現地での授業がどのようなものかという感覚をつかむことができました。アメリカでの授業は学生と先生とのやりとりが日本より多く、とても活発でした。生徒間でのディスカッションでも、学生は積極的に発言を行っていました。
ワシントン大学での聴講の様子
また、FIUTS(国際理解と国際交流を目的としたワシントン大学の外郭NPO団体)がEnglish classを東工大生のために用意して下さったので、そちらにも参加しました。English classでは、現地の学生と共にグループで話し合う際の論理的思考について学ぶことができました。このEnglish classを通じて、現地の学生が持つグループディスカッションへの姿勢を知ることができ、先述の講義の体験受講で感じたアメリカの学生の学業への姿勢について理解を深めることができました。
ワシントン大学の学生との交流(左) / 東工大学生によるプレゼン(右)の様子
他にも、各分野の研究者やアントレプレナー(起業家)からワシントン大学での研究やワシントン大学での学びの様子などを伺いました。それぞれの先生は各々明確なビジョンを持っており、我々にとってもよい刺激となりました。
体験にあふれていた博物館・美術館見学
プログラムの期間中、4箇所ほど参加者が選択した博物館・美術館を訪問することができました。これら博物館・美術館への訪問を通して、参加者はシアトルの地の歴史や文化を学びました。大半の博物館には日本ではあまりみられないような体験型の展示が用意されており、楽しみながら理解を深めることができました。
超巨大企業の超巨大オフィス訪問
本プログラムでは、シアトル近郊に本社を構えるMicrosoft社とAmazon社、及びシアトル近郊に大規模な工場とオフィスを構えているBoeing社を訪問させて頂きました。
Microsoft社では、世界に向けて活躍されている日本人社員の方々が対応してくださり、私たちから投げかけた質問内容をテーマにして、パネルディスカッションが行われました。
Boeing社では、JALの米州技術・品質保証部の駐在員の方とBoeing社の日本人社員の方にご案内いただき、一般の方は入ることのできない特別ルートで工場内を見学させて頂きました。見学したエベレット工場は、世界最大の建物であり端から端まで1kmもあるために、徒歩で見学するのも一苦労でした。そのスケールに圧倒されつつも、巨大なものつくりの現場を体感することができました。
また、帰国後ではありますが川崎にあるAmazon社のフルフィルメントセンターにも訪問させて頂き、自動化物流倉庫を見学させて頂きました。人間の手を介さず商品を格納する棚が移動している光景は衝撃的で、技術力の高さを感じました。
加えて、これら3社では、実際にそこで勤めていらっしゃる社員の方々と対談させて頂く機会を設けて頂きました。アメリカでの働き方や、海外で働くために必要なスキルについて伺うことができました。やはり、多かれ少なかれアメリカの企業は日本の企業とは異なる雰囲気を持っており、日本よりも柔軟で合理的な働き方をしていると思いました。
左Boeing社にて(左) / Microsoft社での懇談の様子(中央・右)
所感
シアトルへの超短期派遣の良い点は沢山あると思いますが、私はそれらに共通するキーワードは「キャリア・プラン」だと思います。シアトルを実際に訪れることで、日本と海外の文化の違いについて理解を深めることができ、国際的な視点を養うことができるために将来の選択肢が広がりました。加えて、ワシントン大学でのアクティビティを通じて、長期留学への自信をつけることができました。また、企業訪問を通じて、将来海外で働くとはどういうことなのかというイメージをより具体的なものにすることができました。このように、シアトルへの超短期派遣プログラムではキャリア・プランについて考える機会に溢れています。私は、これらの機会を通じてキャリア・プランをより明確なものにすることができました。
このショートレポートは(1500文字程度の執筆要項なので)泣く泣く省略した内容が多々あります。このレポートを読んでワシントン大学やシアトルに興味が出た方は、是非完全版のレポートをお読み下さい。そして、私達がシアトルで得た素晴らしい経験を、是非あなたにも体験して頂ければと思います。