留学レポート

世界で学ぶ東工大生

インド超短期海外派遣プログラム(2019春)ショートレポート

2019年4月22日

  • アジア
  • インド
  • 3カ月未満
  • グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
  • インド工科大学マドラス校

2019年の春休みに実施したインド超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部1年生/第7類 )


インドの超短期派遣には、学部生が14名が参加し、10日間かけて、南インド(チェンナイ、バンガロール)を訪れました。インド工科大学マドラス校(IITM)のゲストハウスに7泊し、そこを拠点にキャンパス内の見学やヨガ体験、企業訪問、チェンナイ市観光を行い、その後2日間バンガロールで企業訪問、市内観光をしました。

 

インド工科大学マドラス校は何もかもがスケール大!

キャンパスは東工大の10倍以上の大きさがあり、とても徒歩では回りきれない広さでした。無料バスが巡回していて、学生たちはそれを使ってキャンパス内を移動します。キャンパスは国立公園の中にあり、イヌやネコ、シカ、サルといった野生動物がそこら中におり、どの動物も人に慣れていて、食べ物を持っているとサルが襲ってきたり、屋外のレストランではネコが食べ物をねだってきたりします。初めは怖かったですが徐々に慣れてきて、私たちも自然の中でのびのびと過ごすことができました。

キャンパス内の設備も充実しています。特に印象的だったのは、WORKSHOPという、学生が最新の機器を使ってものつくりができる、東工大でいう、ものつくり教育研究支援センターのような施設です。大型の機器がずらりと並んでいる様子は圧巻でした。

課外活動も盛んに行われていました。キャンパス内には国際規格のクリケット場やその他大きなグラウンドが数多くあり、放課後には学生たちがスポーツをして楽しんでいました。また、照明や音響も本格的な音楽ライブが夜10時過ぎまで行われていて、東工大では決して楽しむことのできない学生生活を体験できました。

IITMのWORKSHOP

 

インフラも本も最先端!3つのインド企業訪問

NEC訪問の際の記念写真

 

インド最大の建設会社L&T construction、バイオ認証により犯人の特定や出入国管理をする研究を進めているNEC Technologies Indiaでは、世界に先駆けたBIMモデルや顔認証システムを体験でき、発展途上国から急成長し続けるインドの勢いを感じることができました。

そうした全く新しいものへの可能性を感じた一方で、従来からある本というものへの可能性を感じたのもこのプログラムの魅力の一つです。社員50人にも満たない小さなTARA Booksという出版社訪問では、バラエティーに富んだ様々な絵本に出会いました。従来とは違うページのめくり方で絵を上手く生かしたり、味わい深い材質を選んだりと本を作る一つ一つの工程にこだわってすべてハンドメイドで作られているのです。電子書籍が増え続けている昨今、本にとって大事なのは、それを実際に手に取らないと得られない感動があるかどうか。従来の本という形態をとりながら、独自の斬新なものを作り続けるTARA Booksのこれからにも期待したいです。

TARA Booksの絵本

 

インド人の活力の源!?IITMでのヨガ体験

今やヨガは健康に良いエクササイズとして広く知られていますが、もともとはインドの諸宗教の修行法でした。私たちはIITMでSivananda Yogaという流派のヨガを体験しました。この流派は、精神性を意識して免疫力を高める癒しのヨガとして広く普及しています。

毎食カレーばかり、水質が悪くシャワーを浴びてもさっぱりしない、そんな疲れの貯まるインド生活の中、ヨガクラスで体を動かし瞑想でリラックスできたことは、インドでも元気に過ごす源になったと感じています。特に瞑想時間は、呼吸だけに集中することで自然と一体となるような不思議な心地よい感覚を味わい、その感覚にやみつきになり帰国後も毎日寝る前に実践しています。

ヨガクラス

 

インドの成長を支える、真面目で親切な国民性

IITMの学生との会食

 

チェンナイにある日産の企業訪問では、自動車製造のほぼすべての工程を見せてもらいましたが、日本の工場に比べて手作業がかなり多かったのが印象的でした。インドはまだまだ人件費が安く、自動化するよりも手作業の方が安く抑えられるからだそうです。

また、インドの日産で働く日本人駐在員の方々によると、インド人は真面目で親切な人が多いらしいです。これは私もIITMで感じたことです。授業中は、スマホをいじったり内職していたりする人は一人も見かけず、多くの学生が積極的に発言していました。研究室訪問でも、作業をしていた学生が手を止めて、何をしているのか丁寧に説明をしてくれました。IITMの廊下には学問を奨励する格言の数々が額縁に飾られていて、学生たちが真剣に学びに来ている様子が感じ取れました。工場で働く従業員やIITMの学生を見て、彼らのような真面目な人々がインドの経済成長の要なのだろうと感じました。

 経済成長をひしひしと感じられる一方、未だに衛生面でのインフラは整っておらず、過酷な環境下で生活する人も多いインド。出会った学生はIT系で活躍したいと話している人が多かったですが、先進国へと成長を遂げるには、もっと身近な問題にも目を向ける人が増えなければならないだろうと思います。

関連記事

  • 東工大・アジア理工系学生派遣交流プログラム Tokyo Tech-AYSEAS 2019
    • アジア
  • 超短期派遣プログラム(スウェーデン)
    • ヨーロッパ
  • スイス連邦工科大学 ローザンヌ校 派遣交換留学(理工学研究科)
    • ヨーロッパ