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    留学がより身近なものになった

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    理学部4年 森瞳美

    理学部物理学科4年の森瞳美さんに、「グローバル理工人育成コース」全般についてインタビューしました。


    Q:グローバル理工人育成コースに参加したきっかけは何ですか?

    A:大学入学時から留学に興味を持っていて、研究がある程度始まる修士1年ぐらいで留学したいと思っていました。英語が苦手だったので、留学までにTOEFLを受けなければならないことが一番の懸念事項でした。TOEFLの受験料がとても高いからどうしようかと悩んでいましたが、TOEFL受験をサポートするプログラムができたので、迷わず参加しました。

    Q:なぜ留学したいのですか?

    A:私は分野横断的な研究がしたいと思っています。日本だと学問間の壁がすごく厚い感じがしますが、欧米ではdouble majorしている学生も多いし、専門を変えている学生も普通にいるという環境なので、そこで研究をしてみたいと思っています。

    Q:将来の方向は定まっているのですか?

    A:いいえ。私の専門は理論物理ということもあってまだまだ勉強段階であるため、将来像も曖昧です。それをはっきりさせるためにも、修士課程では留学に行くことを考えています。海外で1年研究してみてから、学問の道に残るか就職するかを決めたいと思っています。現在はどちらの道にも興味を持っています。

    Q:実際にコースに所属して良かったところは何ですか?

    A:海外に対して意識の高い、留学に対して前向きな人たちと知り合いになれたことがよかったです。そこでのつながりを利用して、留学に関する情報共有ができています。あと「グローバル理工人概論」で英語でプレゼンしたことも、プレゼン力を鍛える訓練になってよかったと思っています。プレゼンを準備する際に英語でディスカッションをしなければならなくて、英語のスキルも向上できました。

    Q:コースを受けて、成長・成果・変化はありますか?

    A:短期派遣で実際にイギリスとアメリカに行ったことが自分にとって大きかったです。イギリスとアメリカは両方とも学問ではトップクラスですが、全く違う文化を持っているということを実際に見ることができました。アメリカはイメージ通り一つのキャンパスにそれぞれの学科の建物がある感じでした。一方、イギリスのカレッジ制度を取っている大学では、大学は一つの町のようになっていて、その中にいくつものカレッジが離散的に存在していました。それぞれのカレッジは一通りの学科を持っていて、寮や図書館なども独自に所有しているので、カレッジ内のつながりの強さが印象的でした。

    Q:派遣先の学生との交流での発見・気づきはありましたか?

    A:学生と話していると、興味が幅広いことが印象的でした。また、自分の将来像が明確になっていて、それに向けて専門以外の勉強をしたりインターンに行ったり自発的に様々な活動を行っていたことに感銘を受けました。

    Q:その他に印象に残っているものは?

    A:e-Learningをやらせていただいているのが非常に役に立っていると思います。普段英語で話す機会はなかなかないし、英語の発音を直してもらう機会もないので、コンピュータに向かってですけど、発音の練習ができるのがいいと思っています。

    Q:英語面での成長はありますか?

    A:引け目なく話せるようになったかと思います。前までは苦手意識が強かったので、英語で話さなくてはいけない場面ではほぼ無口になっていました。今でも口数は減るし声も小さくなりますが、改善はされてきていると思います。

    Q:英語を勉強してから役に立った場面はありましたか?

    A:4年生でも研究では英語の論文を読むので、それなりの英語力は必ず必要になってきます。それに今後研究を続けていくとしたら、英語で発表したり英語で論文を書いたりすることもあるので、ますます英語が重要になってきます。1年生の時点では「英語なんてなくても生きていける」と思っている人がほとんどだと思いますが、そういうわけにもいきません。コースにでも所属しておけば、少しでも英語との距離が縮めることができると思います。コースの修了要件も自分の勉強と並行してこなせて、そんなに負担にはなりませんでした。

    Q:先輩として後輩に向けて、コースのおすすめポイントは?

    A:留学に興味がある人達と知り合ったり実際に海外へ行く機会を得たりできるので、それによって留学をより身近なものにできると思います。



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