学生の活躍

世界中で活躍する所属生・修了生の声
【開催報告】Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program 2023

【開催報告】Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program 2023

長谷川花音さん、倉島千将さんがMITへの留学を井村理事・副学長へ報告

東京工業大学 工学院,物質理工学院及び環境・社会理工学院合同“Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program 2023”により、マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)の学生と本学学生の交換留学が行われました。

 

この交換留学で、グローバル理工人育成コース所属生である長谷川花音さん(物質理工学院応用化学系 学士課程4年)と倉島千将さん(環境・社会理工学院融合理工学系 学士課程4年)が2023年9月~12月にマサチューセッツ工科大学へ留学をいたしました。

 

このプログラムは工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院の3学院とマサチューセッツ工科大学(以下、MIT)原子力科学工学科と結んでいる協定に基づく学生交流プログラムです。MIT先進原子力エネルギー研究センター(CANES)と本学科学技術創成研究院(先導原子力研究所担当)の間で2017年2月に更新締結した部局間協定(2006年に旧革新的原子力研究センターとMITにて当初締結)を基礎としています。2019年度から始まったパイロットプログラムを経て、2021年度より正式なプログラムとして学生交流を実施しており、2023年度の長谷川 花音さん、倉島 千将さんは第5期生となりました。

 

またMITからの派遣学生として、Riley Sage Moeykensさん(科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 小原徹研究室)、Carmen Avilaさん(科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 松本義久研究室)の2名が来日、本学で授業を履修し、研究を行いました。

 

2024年1月22日には、学生3名(1名は都合により欠席)とTokyo Tech-MIT Student Exchange Program実施部会により、井村理事・副学長(教育担当)へ交換留学の報告を行いました。

 

井村理事・副学長およびTokyo Tech-MIT Student Exchange Program実施部会委員と記念撮影(左から:加藤之貴教授、小原徹教授、倉島千将さん、Riley Sage Moeykensさん、井村順一 理事・副学長、Carmen Avilaさん、原田琢也准教授)

 

 

長谷川 花音さんのコメント

私がMITで履修していた講義にはグループワークがあり、このグループワークを通して、自分がかねてから身につけたいと考えていた、異なるバックグラウンドを持つ人と協力して問題を解決する能力を向上させることができました。MITでは、日本文化を紹介する機会もあり、自分が他文化を吸収するだけでなく、日本文化も紹介することができました。

 

また、私が留学中に最も力を入れていたのは研究です。東工大で行っている研究とは異なる研究でしたが、自分にはない知識や技術を吸収することができました。博士課程の学生の指導の下での研究で、成果はポスターになりました。シミュレーションを用いた研究であり、日本に帰国してからでもできるということで、研究を続けています。

 

この留学プログラムに参加の中で、意識の高い学生とともに問題に取り組むことで自分のチャレンジ精神を養うことができ、日本では得られない経験ができました。

 

(左)“MITで教育を受けることは消火栓から水を飲むようなもの”と言われている
(右) “Thinking Man”を表現した彫刻

 

McCormick寮のバルコニーからの夜景

 

倉島 千将さんのコメント

MITの学生らと文字通り肩を並べて勉強や研究に打ち込み、彼らの等身大の優秀さを肌で感じることができました。以前はMITやハーバード大学の学生を縁遠い存在のように感じていましたが、留学を終えた今は、より現実の相手としてとらえられるようになりました。

 

また、東工大剣道部の一員として、留学当初は夢物語だったMIT剣道クラブの発足をアメリカの地で実現できたことは、我ながら驚くべき結果です。将来的には東工大剣道部との交流の実現、ひいては東工大とMIT間のさらなる交流活性化にもつなげたいです。

 

本プログラムを通し、世界トップレベルの舞台で対等に渡り合う多くの日本人に出会い、今後世界を相手に挑戦していく自信がつきました。留学を通して新たな自分を発見する道のりを、次に続く学生たちにも歩んでいってほしいです。

 

150名以上が参加したMIT日本人会の交流イベント。学部やMBA、博士課程に在学中の日本人に加え、日本語を勉強中のMITの学生らも参加。

 

(左)設立したMIT剣道クラブ  (右)ボストンにおける稽古でお世話になった秀風会

 

Riley Sage Moeykensさんのコメント

Last semester, I was very fortunate to have had the opportunity to study and perform research at Tokyo Institute of Technology. The institution offers a rigorous academic environment similar to that at MIT and provided me the opportunity to take courses in the area of nuclear engineering not available at MIT. 

 

While at the Tokyo Institute of Technology, I took a few courses ranging from a nuclear reactor design class to a Japanese language conversation class in addition to engaging in research in the area of nuclear physics. The research and coursework I completed at Tokyo Institute of Technology definitely set me up for success and provided me with invaluable skillsets to carry forth into my future education and career.

 

Furthermore, one of my favorite parts about studying and researching at Tokyo Tech is the culture around research and laboratory work. Collaboration with people in your lab is highly encouraged; as a result, I was able to get to know both my host professor and also the other students in my lab well through various outings and parties to celebrate different events. I learned a lot about Japanese culture and many different perspectives from my colleagues that I wouldn’t have known otherwise. Through this experience, I was lucky to expand my network to engineers outside of the US.

 

Additionally, I improved my Japanese through having conversations at Tokyo Institute of Technology’s ‘Nihongo Space’ and by attending various classes dedicated to Japanese language learning. These opportunities allowed me to build confidence and skills necessary for living in Japan!

 

Overall, I had a wonderful semester at Tokyo Institute of Technology, and I would recommend it to any student that is interested!

(Left) My supervisor and Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program committee members
(Right) Picture from lab in thermal hydraulics engineering

(Left) With my colleague, Main building at Ookayama campus (Right) Sightseeing, beautiful Mt.Fuji

 

 

 

 

この記事を共有する

その他の学生の活躍

  • スイスローザンヌ大学への1年間の留学で獲得したスキルを帰国後も異文化チームワークで発揮
    スイスローザンヌ大学への1年間の留学で獲得したスキルを帰国後も異文化チームワークで発揮
    環境・社会理工学院 土木・環境工学系 土木工学コース 飯塚 叶恵さん (2023年度上級修了)
  • コロナ禍でも国内で着実に実力をつけ、修士2年でコーネル大学留学を実現
    コロナ禍でも国内で着実に実力をつけ、修士2年でコーネル大学留学を実現
    物質理工学院 材料系 材料コース 吉田 絵里菜さん (2023年度上級修了)
  • グローバル理工人育成コース シンポジウム2024
    グローバル理工人育成コース シンポジウム2024
    理工人の未来設計 - コース所属生たちのグローバルな活躍 2024年1月10日(水)にオンラインにて開催