学生の活躍

    世界中で活躍する所属生・修了生の声
    コロナ禍でも国内で着実に実力をつけ、修士2年でコーネル大学留学を実現

    コロナ禍でも国内で着実に実力をつけ、修士2年でコーネル大学留学を実現

    物質理工学院 材料系 材料コース 吉田 絵里菜さん (2023年度上級修了)

    グロ理に所属したきっかけ

    学部1年生の頃に、新入生セミナーのようなもので、「修了云々は置いておいて、とりあえず所属しよう!」と大々的に宣伝されていたので、そういうものかぁと思い、言われるがままに所属しました。はじめはあまり留学に興味がありませんでしたが、ちょうど同じ時期に父がアメリカに単身赴任をすることが決まり、これもきっかけとなって段々と海外に行くことに興味を持ち始めました。所属したら修了したくなるタチであったこともあり、学士課程で初級、中級と修了したので、せっかくなら、と修士課程でも上級に所属しました。

     

    グロ理で何をしたか

    学部2年生の終わりにアメリカ西海岸、シアトルの超短期派遣に参加しました。アメリカに単身赴任していた父のおすすめで、なんとなく行くならアメリカだと、ふわっとした気持ちで学部1年生の時にも応募しましたが、希望者多数で参加できなかったため、念願のリベンジでした。超短期のプログラムの中で、現地ワシントン大学に通う日本人のPhDの学生に出会い、今まで自分の中に全く選択肢のなかった、海外大学院や博士課程への進学を考えるようになりました。また、留学はするならできるだけ早いうちにしておくといいよとアドバイスされたこともあり、もう少し長期間での留学にチャレンジしようと思いました。

    シアトル超短期海外派遣プログラムにて

     

    そこで学部3年生の頃に、夏休みを利用して3カ月ほどアメリカ、UCバークレーのサマースクールに参加しようと計画していたのですが、申請までしたところでコロナ禍に突入し、学部学生時代の留学は叶いませんでした。実現できなかったショックで、はじめはかなり落ち込みましたが、オンラインツールなどが急速に普及したこともあり、逆に日本で語学力を高めようとすぐに意識を切り替えました。

    学部3年生ではタンデムに参加したり、修士に上がってからはグロ理で提供してもらったe-learningを使ったりしながらスピーキングを主に練習し、気が付いたら日常生活では全く困らない程度に英語を話せるようになっていました。

    また、修士で履修した異文化協働リーダーシップは、私にとって様々な国籍や背景を持つ学生が集まって話し合う初めての経験で、この授業で多様な価値観を持つ人と交流する楽しさを知りました。そこからは、様々なコミュニティに積極的に参加するようになり、日本国内での国際交流には自信がついたので、やはり真に国際的な場で実践的な経験を積みたいと、再び数カ月単位での留学を強く意識するようになっていました。

    「異文化協働とリーダーシップ」の講義

     

    最終的には、修士2年で念願だったアメリカ合衆国コーネル大学への7か月間の研究留学を叶えました。コーネル大学は東工大の提携校ではなかったため、大学の受け入れ許可や住居の手配、金銭面でのやりくり、さらには渡航後の様々なトラブルを全て自分でどうにかせねばならず、留学経験者の中では相当苦戦した方だと思います(笑)。幸い英語には困らなかったのもあり、これを乗り越えられたのは自分の中で自信となりました。また、アメリカから日本を見ると、日本に住んでいたときには気付かなかった日本のいいところ(と同時に改善すべきところ)がたくさん見えてきて、自分はまだまだ日本でやるべきことがあるな、と思えたのは大きな収穫でした。

    (左)コーネル大学の有名な時計塔   (右)コーネル大学のクリーンルームの様子

     

     

    グロ理が大学生活や将来計画においてどう役立ったか

    大学入学当初は、自分の将来像に全く見当がつかず、このまま無難に会社員になって適当に働くのかなと思っていました。段々と海外に興味は出てきたものの、学部時代はただ漠然と海外へ、というだけで、そこで何がしたいのかまでは考えられていませんでした。そこから修士の2年半の間、研究室や、グロ理、またリーダーシップ教育院(ToTAL)の活動を通して、いろいろな面から自分の専門分野を見つめ直すことで、現時点で自分がどの角度からどんな分野に関わりたいのかを見つけることができました。一時はただなんとなくかっこいい、というだけで博士課程への進学や、海外での進学や就職も考えましたが、最終的には自分が“今”興味が向くことに地に足をつけて思い切りチャレンジしようと、(結果としては会社員ですが苦笑)日本での就職を決めました。

     

    忙しい時代に、なぜグロ理の活動をするのか

    研究室に所属すれば皆が感じることだと思いますが、どうしても研究ばかりで、特に様々なことに興味が向く私にとっては、途中から飽きがきて、逆に研究の手が止まっていました。そのような状況で修士課程に進学し、悶々としていた頃にグロ理の上級、またToTALに出会いました。回らなくなったら研究以外はいつでも手放す心づもりで取り組み始めましたが、結果的には専門分野の研究活動とバランスが取れて良い相互作用があったと思います。自分の居場所が複数あると、片方が落ち込んでももう片方がある、と精神的な安定につながったこともあり、ゆるゆると続けて修了することができました。もちろん、その分やることは多くなるので、研究室の指導教員の先生の理解と協力は不可欠だと思います。

     

    グロ理のおすすめポイント

    所属したら修了しなくては、と思いがちですが、修了できなくても何もペナルティがないのがグロ理のいいところです。グロ理所属生優先の特典も多数あるので、留学などの大きいことにチャレンジできなくとも、部分的に活用できる場面があると思います。また、グロ理から派生して、もう少し別の面からグローバルの要素に取り組みたいと思ったら、ぜひ修士から、ToTALにもチャレンジしてみてください!!

     

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