学生の活躍

    世界中で活躍する所属生・修了生の声
    コースの活動に取り組み続けた結果、最終的にMITの博士課程に進学

    コースの活動に取り組み続けた結果、最終的にMITの博士課程に進学

    地球惑星科学コース(2020年度修了) 土山 絢子

    グローバル理工人育成コースに所属したきっかけは?

    私はもともと日本生まれ日本育ちで英語の読み書きは苦手でしたが、英会話を習っていたことがあり、話すことへの抵抗は少なかったので、英語でコミュニケーションをとる機会を増やすためにグローバル理工人育成コースへの所属を申請しました。また、通常であれば数万円かかる英語e-learningの教材や語学試験を無料で受験できるシステムにも魅力を感じました。

     

    中級そして上級を修了する過程で、どのように成長したか

    中級コースでは、短い期間の国際交流イベントや数週間の短期留学などに参加していましたが、上級コースでは半年を超える長期の研究留学に挑戦しました。日本で生まれ育った私にとって、長期間を海外で生活することへの不安は非常に大きいものでした。ある程度パッケージ化された短期間の留学プログラムとは異なり、ビザの手続きや海外での住居探し、奨学金の申請など、あらゆる手続きを自分自身の手で進める必要があったことに加え、各手続きに予想以上の時間がかかったため、留学開始直前まで実際に渡航できるのか不安でした。しかし、長期留学の準備を自分で進めたことで、海外での生活に対するハードルが大きく下がり、留学後には海外の大学院で正規の学生として、博士号の取得に挑戦したいと思えるほどに気持ちが大きく変化しました。

    長期留学で生活を共にしたシェアハウスの仲間たち

     

    コースでの活動は、大学生活や将来計画においてどう役立ったか?

    グローバル理工人育成コースを履修したことで、単に英語が話せる人ではなく、世界中のどこにいても思いやりを持って自分らしく行動できる人間になりたいと思うようになりました。特に、ジョージア工科大学の教員による集中講義は、国際的な視点でチームプロジェクトを成功させるためのリーダーシップ術や協調性を学ぶことができる非常に有意義な授業でした。その経験は、海外の大学との共同研究の発足や他大学の学生を巻き込んだ学生団体の立ち上げにも繋がり、自分の目指す研究者像の明確化や研究環境の改善にも役立ちました。

    左)ジョージア工科大学の集中講義クラスのメンバー 右)ジョージア工科大学のStacy先生とTAのEmilyさん

     

    忙しい中、なぜグローバル理工人育成コースの活動を進めようと思ったのか?

    自分が面白そうだと思った授業を積極的に履修した結果、コースの修了要件単位を満たすことになり、いつの間にか、修了していました。もし、「今よりちょっと英語ができるようになったら、今よりちょっと世界が身近になったら、自分が見ている世界はどのように変化するのだろう?」そんなことを考えながら少しずつ成長していくグローバル理工人育成コースの履修課程が楽しくて、気がついたら学部・修士の6年間ずっとコースにお世話になっていました。

     

    コースのおすすめポイント

    普段の研究生活ではなかなか味わえない他分野の仲間と創造的な活動が楽しめることに加えて、専門の研究をする上でも役に立つような経験をたくさん積むことができる点です。グローバル理工人育成コースに所属した時点では、留学に行くつもりもなく、ただ英語がもっと話せるようになればいいなと思っていたので、最初の頃は、コース生の中では比較的意識の低い学生だったと思います(笑)。そんな私でも、6年間かけてコースの活動に取り組み続けた結果、最終的に今年の秋からアメリカのマサチューセッツ工科大学の博士課程に進学することになりました。グローバル理工人育成コースを通じて少しでも自分なりに成長してみたいと思った東工大生の皆さんには、ぜひコースに所属して”スーパーグローバル理工人”を目指して欲しいと思います。

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