留学レポート

世界で学ぶ東工大生

イギリス超短期海外派遣プログラム(2019春)ショートレポート

2019年5月13日

  • ヨーロッパ
  • イギリス
  • 3カ月未満
  • グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
  • インペリアル・カレッジ・ロンドン
  • ヨーク大学
  • ロンドン大学クイーン・メアリー校

2019年の春休みに実施したイギリス超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部4年生/生命理工学部 )


イギリスの超短期派遣には、学部生が12名が参加し、ヨーク大学、インペリアルカレッジロンドン、ロンドン大学クイーンメアリー校、HITACHI Rail Europe、国立物理研究所(NPL)などを訪問しました。

海外に単身で行くのが不安な人や自分の英語力を試したい人など、様々な目的を持ったメンバーでしたが、全員が「有意義であった」と口を揃えて言える研修でした。

 

ホームステイとキャンパスライフ体験

特に多くのメンバーが一番良かった体験として挙げているのは、イギリスに到着した日から5日間に渡るヨークでのホームステイです。ひと家族に対し東工大生一人が滞在することができ(今回は例外的にひと家族に対し二人のケースもありました)、英語を使わざるを得ない環境に身を置けるという大変貴重な経験ができたことがその理由です。私はホームステイを通して、自分のリスニング力やスピーキング力の低さを痛感しましたが、ホストファミリーは色々なボキャブラリーで言い換えてくれたり、こちらの言いたいことを一生懸命汲み取ろうとしてくれたりしたので、その優しさに支えられながら、なんとかコミュニケーションを取ることができました。結果として、今回のホームステイ体験は、「もっと実践的な英語を勉強しなければ」という自己啓発意識に大きく繋がりました。

また、今回のプログラムでは、ヨーク大学、ロンドン大学クイーンメアリー校、インペリアルカレッジロンドンの3つの大学にお邪魔しました。特にヨーク大学では、東工大生とペアになった現地学生が、キャンパスライフを体験する上でのパートナーとなってくれました。彼らは、講義やキャンパスの案内をしてくれ、イギリスでの生の学生生活や講義に触れることができました。どの大学においても、やはり日本よりもグローバル化が進んでおり学内にはヨーロッパ各国だけでなく、東南アジアや中国からの留学生も多数在籍していました。また、大学のそばには必ずと言っていいほど学生寮があり、学生が主体的に研究や勉学に取り組める環境が整っていると感じました。その一方で、東工大の方が専門科目の講義のレベルが高いと感じた場面もありました。

ヨーク大学での学生交流の様子

ヨーク大学で現地学生と一緒に受けたワークショップ

 

企業や研究所を訪問

その他にも、HITACHI Railway Europeでの企業見学や、National Physical Laboratory (NPL,イギリス国立物理研究所)での研究室訪問も行いました。HITACHIでは、日本の職員の方に鉄道の生産ライン工程案内をしていただき、メンバーは工場での仕事内容から就職活動まで、様々な質問を行うことができました。NPLは、イギリスの計量標準研究所であり、産業における測定の問題を解決するために設立され、未来のための分野(高度な製造、デジタル、エネルギーと環境、生命科学と健康)に焦点を当てて研究を行っている機関です。その他にも、企業の器具の製作や校正と測定のサービス、専門家の育成なども担っています。ここでは、専門分野外の研究室を短時間で数カ所回りましたが、研究内容を理解するのはかなり難しかったです。コミュニケーションとしての英語力だけでなく、理工系としての英語力も身につけなければならないということを痛感しました。

HITACHI Railway Europe前にて(左)/NPL,イギリス国立物理研究所の紹介(右)

 

さいごに

自由時間には、Harrodsでのショッピングやミュージカルを楽しむことができました。ロンドンは地下鉄が発達しており、日本でよく地下鉄を使っている私達はすぐに慣れることができました。また、ディナーやホテルではチップなどの日本にはない文化に触れることができ、こちらも海外経験の少ない私には非常に貴重な経験でありました。イギリスでは食事があまり美味しくないとよく聞きましたが、本場のアフタヌーンティーは絶品でしたし、フィッシュ&チップスを楽しんでいるメンバーもおり、想像していたほど食事に困らなかったです。

今回の超短期派遣での経験は、今後の世界を牽引するグローバル理工人になるための第一歩となったのではないかと思います。

この記事を共有する

関連記事

  • UK 超短期海外派遣プログラム 2023年 春
    • ヨーロッパ
  • オーストラリア超短期海外派遣プログラム 2023年 春
    • オセアニア
  • グローバル理工人研修(オンライン) 2021 Summer ー アメリカ・スウェーデン・スリランカ:ショートレポート
    • アジア
    • ヨーロッパ
    • 北米