留学レポート

世界で学ぶ東工大生

タイ超短期海外派遣プログラム(2018夏)ショートレポート

2018年10月16日

  • アジア
  • タイ
  • 3カ月未満
  • グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
  • チュラロンコン大学

2018年の夏休みに実施したタイ超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部3年生/物質理工学院 応用化学系 )

本プログラムは、東京工業大学・チュラロンコン大学の学生による異文化PBL(課題解決型学習)の一部として実施されています。東工大とチュラロンコン大学双方でのインターネットを通じた遠隔グループワークの後、8月に東工大生がチュラロンコン大学を訪問します。現地でのグループワークや施設訪問を行った後、帰国後も遠隔グループワークを継続します。そして12月にはチュラロンコン大学学生が来学し、最終プレゼンテーションを行い、この異文化PBLが完成します。


概要

このタイ超短期派遣プログラムはスマートシティ関連の講義や施設の見学、タイのチュラロンコン大学の学生とのグループワーク、そして最終プレゼンテーションから成ります。これらの活動の目標は自分たちのスマートシティをデザインすることであり、これらの経験を通して、自分たちの英語力の向上、国際的なコミュニケーション能力の育成そして異文化の価値観の違いの理解することがこのプログラムの目的です。

プログラムはGATI(Global Awareness for Technology Implementation)と呼ばれ、異文化間におけるコミュニケーションやグループワークを含む課題解決型学習を行います。今年で4年目のGATIはGATI4と呼ばれ、東工大生が11人とチュラ大生13人が参加しています。

GATI 4 メンバー(カロンビーチ高台にて)

 

活動内容(事前学習から現地での学習)

このプログラムは6~8月の事前学習、8月末から10日間のタイへの派遣、10~12月の遠隔での講義そして12月のチュラ大生の来日及び最終プレゼンというスケジュールで、第2クォーター から第4クォーターにかけて実施されます。事前学習ではスマートシティを構成するスマートなアイデアについてグループワークを行い、自分らが考えるスマートシティのコンセプトについて議論をしました。また藤沢SSTと柏の葉スマートシティという日本の2つのスマートシティの見学をし、日本のスマートシティはどのような分野にフォーカスしているのか、どのようなコンセプトを持っているのかなどを学びました。  

タイでの滞在中は講義、サイトビジットから食事や移動時間までほとんどの時間をチュラロンコン大生と一緒に過ごしました。特にタイ滞在中の3日間でのプーケット滞在ではチュラロンコン大生を含む6人の相部屋宿泊であったためタイ人の生活スタイルを知ることができました。彼らは朝必ずシャワーを浴びるため、かなり起きるのが早いです。おかげで自分たちも寝坊しなくて済みました。また、食事の時は見た目だけではよくわからないタイ料理を説明してくれたり、寺院では参拝の仕方を教えてくれたりしたのでとても助かりました。

プーケットのワットシャロン(寺院)にて

このように食事の時や移動時間などでたくさん会話をするので、かなりの量の英語でのコミュニケーションが取れました。そして会話がうまく聞き取れなくても、相手に聞き返せばわかりやすくもう一度言ってくれますし、僕らの拙い英語も一生懸命聞き理解しようとしてくれるので、未熟な英語力にも関わらず膨大な量の英会話をすることが出来ました。そのため、とても楽しく英語でコミュニケーションができました。英語での会話は苦労しますが、それ以上にもっと話したいもっと話を聞きたいと思うようになりました。

バンコク国土交通局での講義

またタイではGPSで交通をモニタリングするシステムや再生可能エネルギーの管理システムの講義などを聞き、チュラロンコン大内で行われているトヨタの超小型シェアリングモビリティであるHa:Moをはじめ、様々なモビリティの実証実験などの見学をしました。そしてリゾート地であるプーケット島では島全体でスマートシティ化が進められており、島の入口の顔認証によるセキュリティゲートや監視カメラによる交通情報や環境情報の収集の現場の見学などをしました。日本と比べることで、タイではどのような技術が使われており、どのようなコンセプトでスマート化を進めているのかを知ることが出来ました。  

 

グループワークと発表

これらの講義やサイトビジットを通して、対象とする都市を自分たちがどのようなスマートシティへとデザインしたいのかを4つの分野に分かれてグループワークを行いました。

グループワークの発表

そして、どのような問題がありそれを解決するスマートなアイデアはどのようなものなのかを派遣最終日に発表しました。このグループワークでは今まで得たスマートシティの知識を総動員させ、タイと日本の文化の違いを理解し合い多文化に適応できるスマートなアイデアを生み出すことが出来たと思います。  

12月の最終発表にむけて

現在、このGATI4はまだ折り返し地点です。今後さらにグループで遠隔で議論し合い、より強固で明確なスマートシティを形作っていきます。そして今年の12月にチュラロンコン大生が来日し一緒に最終プレゼンを行うことになっています。

この記事を共有する

関連記事

  • スリランカ超短期海外派遣プログラム 2023年・夏
    • アジア
  • AOTULE ITBサマースクール
    • アジア
  • AOTULE ITBサマースクール(インドネシア)
    • アジア