留学レポート
世界で学ぶ東工大生グローバル理工人研修(オンライン) 2021 Summer ー アメリカ・スウェーデン・スリランカ:ショートレポート
2021年10月26日
- アジア
- ヨーロッパ
- 北米
- アメリカ合衆国
- スウェーデン
- スリランカ
- タイ
- 3カ月未満
- グローバル理工人研修(オンライン)
- ジョージア工科大学
- チュラロンコン大学
- リンシェーピン大学
- ウプサラ大学
- スリランカ日本情報科学短期大学
2021年の夏休みに実施したグローバル理工人国内研修(オンライン) 2021 Summer ー アメリカ・スウェーデン・スリランカ の参加者によるレポートです。
(報告者:修士課程1年/環境・社会理工学院)
1. 本研修の概要
アメリカ、スウェーデン、スリランカ、タイの4か国とオンラインでリアルタイムにつながり、現地大学との交流を深めました。また現地企業や現地で活躍された経験のある東工大出身者の方々からのレクチャーに参加しました。
2. 私が実感したこと
- ジョイントセッションを通じて
ジョイントセッションでは、アメリカのジョージア工科大学とタイのチュラロンコン大学の学生とのグループワークを行いました。前半のセッションでは自身のキャリアプランについて共有し、後半は自身のコミュニケーションスタイルについて共有し、異文化協働を行う際の課題について議論を行いました。全体共有では、まだ議論が足りないというほどに活発に議論できるグループも多かった一方で、私のグループにおいては時間を気にしすぎたあまり、効率的なコミュニケーションを重視してしまい、後半のセッションでは、チャットで話すことが多くなってしまいました。全ての人々にとって、たくさんの口頭でのコミュニケーションが好ましいとは限りませんが、私自身、言葉にすることで、それぞれの考え方の裏にある体験や新しい気づきを得られるため、バーバルコミュニケーションは重要だと考えています。この失敗から、これから異なる文化やバックグラウンドを持つ人々との交流においては、自分の経験や時には失敗談をオープンにすること、小さなコメントにもフィードバックをすること、恥ずかしくて聞けないような質問を率先して行うことを心がけ、発言のハードルを下げられるようになりたいと強く思いました。
- 他大学との学生交流を通じて
ジョイントセッション以外でも、スリランカのLNBTI、スウェーデンのウプサラ大学の学生との交流も行いました。LNBTIの学生との交流では、1人ひとりが母国の文化を、現物を用いて紹介しました。私のグループでは、日本の文化として、「はちまき」と「さんぴん茶」について紹介し、スリランカの学生からは、日本にはない白色の寺院や、飾りを施した特有の皿、カレーと共に食べる甘いライスなどの食生活について学びました。ウプサラ大学の学生との交流では、お互いのキャンパス生活や趣味について、それぞれが抱いている疑問を率直に話し合いました。交流の中で、グループのメンバーのほとんどは、まだ大学に入って間もないにかかわらず、勉強面や将来の理想像といった、何かしらの目標をもっている人が多いことを知り、大学院生の私としても、非常に良い刺激を受けました。2つの大学との異文化交流全体を通しての感想としては、相手国の学生の、日本への関心の高さに驚きました。さらに、英語での交流という面でも、思っていたほどの困難は感じず、言葉を繰り返す、ジェスチャーを用いるなど、伝えようとする姿勢を持ち続けていれば、理解してもらえたことで、異国の学生とのコミュニケーションに対して、少し自信をもつことができました。
- プログラム全体を通して
本研修においては、上記のジョイントセッションに加えて、留学トークやキャリアプランでの議論を通じて自身の課題が見えてきました。これからの自身の課題は、大きく次の3点だと考えています。それは、「このテーマで勝負したい」と思える研究トピックを見つけ出すこと、物事に取り組む際には目的意識を持ちこの講義・プログラムを通して「何を身につけたいか」をあらかじめ考えた上で振り返りを行うこと、「質問する力」、「分からないことをわからないと言える力」を高めることです。また、本研修では異なる学年、専攻の学部生とも協働する機会も多く、積極的に質問する姿勢など、下級生から多くの刺激を受けたほか、キャリアトークや留学トークにおける先輩方との質疑応答の中の「失敗できるのは学生だけの特権」、「自分の行きたい道へ進むことが一番である」の2つの言葉が印象に残りました。今後の学生生活・研究生活においても、収穫を得ることだけでなく、自慢できる失敗談を見つけることにも意欲的になり、様々な場面でお世話になる方々への感謝を忘れず、「何事も楽しみたい!」という気持ちを、モチベーションとして常に持ち続けたいと考えています。