対面授業と同等のクオリティの共同オンライン授業
ジョージア工科大学との「グローバルリーダーシップ実践」

概要

2018年度からジョージア工科大学(以下「GT」)の講師を本学に招き「グローバルリーダーシップ実践」の共同授業を対面にて行っていました。

本講義ではリーダーシップ能力を育成するワークショップや、事例研究、ディスカッション、自己分析等を通じて、グローバルな環境において自身の価値や目的を実現するためのリーダーシップに必要な要素について学ぶことを目的としています。

「グローバルリーダーシップ実践」は本学の修士課程学生向けの授業として昨年度より開講され、今年度が2回目です。グローバル理工人育成コース上級の選択必修科目ともなっています。

東工大とジョージア工科大のグループワークを
リアルタイムで実現

背景

2020年6月は新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、オンラインで実施しました。日本と、GTがあるアメリカのアトランタでは13時間の時差があり、東工大は午前8時から、GTは午後7時から、授業を行います。授業スタイルは双方向型で、ビデオ会議サービス「BlueJeans(ブルージーンズ)」や学習プラットフォーム「Pear Deckouter」(ペア・デック)などのツールを活用しました。

プログラム詳細

この授業は、講師による説明以外に、多くのグループワークやディスカッションにより構成されています。講義での学びに関する理解、振り返りを促すため、各受講生は講義での感想や課題をブログに書き込みます。ブログは随時、講師やTA(ティーチング・アシスタント)が確認し、次回の講義に反映します。また、参加者の意見を引き出すため、受講者の積極的な参加を促すプレゼンテーション用プラットフォームである「Pear Deck(ペア・デック)」を利用し、受講者の理解度や心境を、視覚的に把握することができました。

リーダーシップについて学ぶこの授業内では、100枚のカードを使いグループワークにて自己分析を行うアクティビティがあります。これまでの対面授業では紙のカードを使っていましたが、アクティビティ自体のプロセスや作業は変えずに、オンラインにて自己分析を可能とするツールを独自でプログラミング開発し導入しました。講義中はモデレーターを配置し、ツールの操作を含む技術支援や受講生のモニタリング等、受講生が講義に主体的に参加するための細やかな配慮を行いました。

全8回のオンライン授業は、多くのツールの活用と関係者の協力により対面と同等のコミュニケーションを実現し、移動を伴わずとも、国境を越えて学び合い成長できる機会となりました。