学生の活躍
世界中で活躍する所属生・修了生の声世界に羽ばたく東工大生!留学経験インタビューVol.3
ゆか(物質理工学院)
2016年8月~2016年12月の期間でロンドン・フィンランドへの留学を控えた,物質理工学院 材料系 材料コース 修士1年のゆかさんにインタビュー!
学部生の間に,たくさんの短期留学プログラムに参加されたゆかさん。今回は,それらのモチベーションの変遷,夏からの派遣交換留学への意気込みなどを聞いてきました!東工大の短期留学プログラムに興味のある人は,要チェック!
今回のインタビュアーは,ゆかさんが過去に参加されたAYSEAS 2014や6th ASCENTで関わりがあったLeo Hiraです。
Leo:では,ゆかさん,今日はよろしくお願いします!
ゆか:「あはは(笑) なんかインタビューっぽい~!おねがいしまーす!」
ゆかさん,短期留学プログラムにたくさん参加されていて,国内の機会もEnglish Cafeとか,ASCENTとか参加されていて。あちこち,いろんなところに顔を出しているよね。今日はそのモチベーションの源泉を,是非聞いてみたいな!
#ゆかさん史 初期:悔しい!英語しゃべりたい!(学部2年)
色々,国際的なプログラムに参加されてきたけど,一番はじめのきっかけは何だったの?
「最初のきっかけは,所属してたサークル”ロス・ガラチェロス”に,たまたまサックス吹ける外国人が来たのね。周りの友達は意外としゃべれる人もいたのに,私はぜんぜんしゃべれなくて。今まで英語は勉強してきたはずなのに,しゃべるのってこんなに難しいんだ。って思った」
それで,悔しい!みたいな感じが始まりだったってこと?
「うん。悔しい,英語しゃべりたい,もっと話せるようになりたい!!って思ってから,自主的に英語選択科目の授業を取り始めた。今は名前が変わってるかもしれないけど,まだあるよね,アカデミックなんちゃら~,みたいなやつ!」
あるある。TOEFLセミナーとか英語プレゼンテーション演習とか,学部生が取りやすい授業がたくさんあって嬉しいよね。
部活に外国人が来ても,「なんかしゃべれなかったなぁ~。まぁいっか」って思う人もいると思うんだけど,そこで危機感が出たのは,どうしてだったと思う?
「私,基本負けず嫌いなところあるからかな(笑)。ちょっと頑張ればできるかも?と思うと,つい頑張りたくなっちゃうんだよね!英語も割と好きだったし,結構勉強してきたつもりだったのに!って悔しさもあって」
確かに,近くにデキる同世代がいると,自分にもできるはずや!って燃えたりするよね。
「そういう英語の授業をガッツリ受けてる頃,たまたま中学の時の友達がフィリピンに語学留学したって聞いたの。意外とお金がかからないみたいで,治安も思ってるほど悪くなさそうだし。で,2年生終わりの春休みにフィリピンに個人的に語学留学したのが,初めての留学かな~。」
初めて,海外で英語漬けになったのね。英語力はどうだった?できるようになった?
「フィリピン行って,英語力も上がったんだけど,もっと話したい!って思うようになったのが強かったかな。授業は17時までで,夜は出ても出なくてもオッケーみたいな感じの2週間だったんだけど,私はせっかくだしたくさん喋りたい!って思って全部参加してた。土日も勉強に費やすようになったりして,帰ってきてTOEICを受けたら,645→750くらいになってた」
おお。すごい。めっちゃ伸びたのね!
#ゆかさん史 中期:国際交流ってめっちゃ楽しい!(学部3年)
で,その次に参加したのが,3年生9月のAYSEAS 2014で,ベトナムだね。これは,どうして応募したの?
→Tokyo Tech AYSEASはこちらから
「AYSEASはもともと行きたいって思ってたんだ。留学フェアで話を聞いた時に,英語を身に着けるにはいいプログラムだよ。お金もそんなかかんないよ。って聞いたから。当時は,国際交流の楽しさっていうより,また海外で英語が勉強できる!っているのと,お金がかからない!っていうだけで,えらんだかな(笑)」
意外!あんなに四六時中,楽しそうに喋りつづけてたから,それが目的で参加したんだと思ってた!(笑)
「でも,AYSEASで国際交流が楽しいなって思い始めたの!あの時は本当に夢中だったから,写真とか見返していると自分がこんなに笑顔だったとは思ってなくて(笑)。たぶん,自分が勉強した英語が通じたっていう喜びが結構うれしかったのかな。参加者のみんなもノリが良いから,はじけられるのも楽しかったな」
海外の人とディスカッションしたこととか無かったから,俺にとっては少しタフなプログラムだったけど,すごくいい経験になったよね。じゃあAYSEASから帰ってきてからは,どうしていたの?
「国際交流が楽しくなってから,海外行かないとそういうことできないのかなぁって思ってたんだけど,交流するだけですごく学べるじゃんって思い立って。それから,English CafeとかThink Aloud!とかに行き始めたりとか,日本でもそういう場がたくさんあるじゃん!って,参加するようになったんだよね。3年生の春,6th ASCENTに参加したのも,そういう理由だった!」
→ASCENTはこちら!
6th ASCENTにも参加してくれたんだよね!(当時 Leoは6th ASCENTスタッフをしていた)
これは,どうやって見つけたの?
「Leoだよ!一緒にAYSEAS行ったとき,みんなに宣伝してたじゃない(笑)」
あ,俺ですか(笑)。参加してどうだった?国際交流は存分に楽しめた?
「ASCENTの写真も,見返すと,本当に自分楽しそう!って,やっぱり思うんだよね(笑)。旅行の写真とはまた違う表情で,こんな笑ってる自分いるんだ…って(笑)。終わった後に,虚無感が訪れたくらいには本当に楽しかった!!」
嬉しいこと言ってくれるね!でも春には,グローバル理工人の超短期派遣とか,あるわけじゃない?その選択肢の中から,あえて国内のASCENTを選んだのには,なんか理由があったの?
「英語しゃべりたい!っていうのに加えて,みんなともっと深く交流したい!っていう動機があったのは,決め手として大きいかな。しかもそれが日本でできるから,お金の負担も2週間で2万円くらいだよね。そんな安いのに,こんなに楽しいなんて…って」
スタッフとして,めっちゃ嬉しい…(笑)!6th ASCENTでは,どんなことが印象に残っている?
「AYSEASの時は,まだ英語を話せなくて,何言っているかもわからなくて,ちゃんとコミュニケーション取れていない気がしていたんだけど,ASCENTでは,やっと英語でコミュニケーションできた!って感じで,うれしかった!たのしかった!」
順調に楽しみつつ英語が上達していったんだね!
#ゆかさん史 終期:社会問題の解決に携わりたい!(学部4年)
そのあとはイオン1%クラブのプログラムだっけ?どうやって知ったの?
「4年生になって,イオン1%クラブ アジア・ユースリーダーズっていうプログラムに参加して,中国へ行ったのが次の参加経験だね。なかなかこういうプログラムないと思ってたんだけど,先輩がイオンに参加してすごくよかった!って話を聞いて,しかも全部タダだよ!政府に提言もするんだよ!って聞いて,なにそれすごくない!?って(笑)。そのときちょうどEPATSもあったからすごく悩んだけど,先輩の猛プッシュでイオンに最終的に決めたかな!」
→ゆかさんの参加したアジア・ユースリーダーズのレポートはこちらから
→迷っていた留学プログラム”EPATS”はこちらから
実はあんまり知らないんだけど,イオンって,どんなプログラムだったの?
「2週間くらいかけて,実際に環境問題のフィールドを回ったり,グループでディスカッションしたりが,主な活動かな。『自分たちの目で見ることで,こういう問題に気づいて,インタビューをしたりして,これが原因だと思うって議論をしました,もっとこうするべきだと思います!』って政府に提言をするのが,アウトプットだった。発表に順位がついたりするから,みんなのやる気もすごかったよ。」
なるほど,とても楽しそう!ちなみに,イオンに参加した動機を聞いてもいい?
「中国もあんまり自分じゃ行かないから,行ってみたかった。しかも,テーマが環境問題で,ごみ問題についてディスカッションするとか,自分の興味ど真ん中だったっていうのもあるかな。環境問題に貢献するというか,規模の大きい中国に立ち向かった経験をしてみて,『あ,環境問題に立ち向かうって,一人の小さな自分でもできることなんだ。』って自信になったかなって思う」
それはすてきな経験!アジアからのたくさんの友達もできたみたいだしね!
じゃあ,イオンが最後に参加したプログラムだったんだ?
「今までアジアばっかりだったから,実はイオンの直後にアメリカも行きたい!って思って,アメリカも個人的な語学留学で行ったんだよね(笑)。イオンは8月の中旬で,ロサンゼルスは9月から2週間。アメリカの文化も見てみたいなぁとか,行く機会ってなかなかないなぁって思って。アメリカ人と交流して文化とか社会とか見たかったし,安く抑えたかったから,現地の人が住んでいる寮に泊まってたの~!」
…アクティブすぎて,そろそろ頭が痛いです(笑)。でも,語学学校だったんでしょう?どうやって文化を学びにいってたの?
「形は語学留学だったけど,どういう国なんだろう?って考えながらずっと過ごしてたんだ。普通に生活してたり観光地を回ったりする中で,ロサンゼルスにはホームレスがたくさんいて,経済格差がすごいし,貧しい人はすごく貧しいんだっていうような景色が,寮の周りに広がっていて。色んなことが衝撃的で,いい社会勉強になりました」
#ゆかさん史 世界編:多くの視点と 魅せ方を求めて(修士1年)
また,夏からどっか行くんだよね?今回は,いったいどこへ行くの?(やや聞き疲れ気味)
「今夏は,ロンドンとフィンランドに行ってきます!」
おお!ロンドンって,サイエンスコミュニケーションのやつ?
「8月からのロンドンは,サイエンスコミュニケーションのリサーチをするプログラムに参加するよ。どうやって科学技術のコミュニケーションを社会に役立てているか,どういう工夫しているかを,美術館とか博物館とか回って,科学技術の伝え方を学ぶ,1カ月のプログラム」
今までのものとは,少し毛色が違うね。どうして今,サイエンスコミュニケーションなの?
「前から,サイエンスに限らず自分の意見を相手に伝えるときに,きちんと伝えられてないなぁって思っていて。英語で言いたいことは”言える”ようになったけど,もっと論理的に”話す”能力が欲しい。みんなに,いいね!って思ってもらえるように,ロジックを持って魅力的に話したいんだ!」
研究とかもそうだけど,せっかくのいい結果も,魅せ方や発表の仕方で印象は大きく変わってしまったりするもんね。
じゃあ,9月からのアールト大学は何を勉強しに行くの?これは派遣交換留学プログラムを利用して行くんだよね?
「そう,学校の派遣交換プログラムで,主に授業で環境の勉強をするつもり。企業と一緒に一からものづくりをする授業があって,それにも参加したいんだよね。グループワークで,サイエンスコミュニケーションを使ってみたい!」
→派遣交換留学の情報はこちらから
環境って!ざっくり!(笑) 特に,こんなことしてみたいなぁとか,ある?
「普段研究やってると,なるべく安い材料を!みたいに,経済を気遣った環境対策を考える機会って無いんだよね。その授業は企業と協働だから,プロジェクトに参加しながらそういう新しい視点を得られたらいいなぁ,っていう感じ!それに,これまでは日本の技術をアジアにApplyするようなことばかり考えてきたから,もっと進んでいる最先端の部分に触れたいというのも,大きいかな。世界を,もっと知りたくなったんだ~」
なるほど。数ある選択肢からアールトを選択したのは,なにか理由がある?
「アールトは9月から12月の4カ月間で募集をしていて,卒業が遅れないのは大きい要因になったかな。初めはTiROPを考えていたんだけど,もう無くなっちゃったからどうしようって思ってて。不安なまま留学フェアに行ってみたら,フィンランド?4カ月?あれ,アリかも。って(笑)。そのブースにいた人を,質問攻めにした(笑)」
情報集めは,留学フェアで聞きまくったのね(笑)。ロンドンもフィンランドも行って,お金はどこから出るの?
「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムの4期生として行くから,そこからアールトの分は全額が給付されるよ。今までのすべての旅行とプログラムは,自分でバイトして稼いでいたから,奨学金を得られて本当によかった」
トビタテ!は,事前・事後学習もしっかりしているし色んな面白い仲間とも知り合えるし,お金だけじゃないサポートが多様だよね!
→トビタテ!留学JAPAN
#ゆかさんから,留学を考えるあなたへ
「短期でも留学プログラムに参加すると,一つのことを色んな視点から考える経験ができて,幅広い考え方ができるようになると思う。自分はこう思う!とか,意見や問題意識はもちろん,自己主張する自信も持てるようになったよ」
幅広い価値観が~,って留学報告書の決まり文句だけど(笑),これだけたくさん経験してきた人に自信をもってそう言われたら,やっぱ,マジでそうなんだなって思うね。
「あと,『当たり前だと思ってることは,世界では当たり前じゃない』ってよく聞くけど,そんな体験のチャンスがそこら中に転がってる。そういうの興味ある人,実は多いんじゃないかな。ちょっと前までは,いつも『どうしよどうしよ~』みたいに行動できない人だったんだけど,いろんな大変な経験もしたりして,たくましくなったねって友達に言われたりする。やりたいことあったら,とりあえずやってみなよ!って感じ!」
どうもありがとうございました!気を付けていってらっしゃい!
たくさんの短期留学プログラムに参加するたびに,動機が育って変遷していったゆかさん。ロンドンとフィンランドで,いったいどんな経験をして帰ってくるのか,今からとても楽しみです。
また国内でも,国際交流をしたり英語でしゃべったりする素敵な機会があります。西9号館1F HUB-ICSのランチイベントや,国際系サークルのSAGEも,お見逃しなく!
Writer: Leo Hira (詳細はこちら!)
・留学経験者に,自分もインタビューしてみたい!
・留学を経験したことがあるから,体験を記事にして欲しい!
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