学生の活躍

    世界中で活躍する所属生・修了生の声
    東工大生がハーバード大生等と交流~第7回大倉山学生フォーラム・たたら製鉄ワークショップ

    東工大生がハーバード大生等と交流~第7回大倉山学生フォーラム・たたら製鉄ワークショップ

    6月30日、横浜市大倉山記念館にて「大倉山国際学生フォーラム横浜2018」がハーバード大学等の主催で開催され、東工大からも学生が参加しました。今年で7回目となる本フォーラムは、ハーバード大学の学生がサマースクールやインターンシップなどで日本に滞在中に、日本文化をテーマに日本の大学生と国際交流するイベントです。日本からは、東京工業大学、慶應義塾大学、横浜市立大学の学生(各10名、計30名)が集まりました。

    大倉山国際学生フォーラム横浜での集合写真
    大倉山国際学生フォーラム横浜での集合写真

    大阿闍梨の上原氏による講演
    大阿闍梨の上原氏による講演

    今回は、千日回峰行※1 48人目の阿闍梨※2 である大阿闍梨・上原行照氏による講演と、竹山流三味線奏者の高橋竹童氏の津軽三味線の演奏が行われました。ハーバード大学のジェームズ・ロブソン教授との対談形式による大阿闍梨の過酷な修行についての体験談と、高橋氏による三味線の迫力ある力強い音色に、参加した日米の学生たちは興味深く聞き入りました。 7月21日には、今年で2年目となるハーバード大学・ジャパンプログラム※3で来日中のマサチューセッツ工科大学(MIT)・東工大との学生交流「たたら製鉄ワークショップ」の一環として、東工大大岡山キャンパスの大岡山西5号館レクチャーシアターで、東工大 物質理工学院 材料系の渡邊玄助教が「日本の伝統技術である和鉄づくり」について講義を行いました。その後、千葉県無形文化財の保持者でもある刀匠の松田次泰氏が日本の歴史や神事に欠かせない刀に関する講義を行った後、日本刀の鑑賞会を行いました。参加した東工大生は浴衣姿や甚平姿で2校の学生を迎え、通訳としても活躍するなど終始和やかなムードのなか共に時間を過ごしました。

    渡邊助教の講義
    渡邊助教の講義

    刀匠の松田氏持参の日本刀を鑑賞
    刀匠の松田氏持参の日本刀を鑑賞

     

    同日午後に東工大で行う予定だったたたら製鉄の実演とペーパーナイフづくりは、猛暑のため8月11日に延期し、千葉県にある刀匠の松田氏宅に会場を変更して開催されました。 7月21日の講義に参加した学生を中心に、東工大生6名、ハーバード大3名とMIT6名の学生、合わせて15名が参加しました。 たたら製鉄は、砂鉄を木炭によって還元し鉄を得る、日本独自の製法です。このような製法でつくられた鉄は「和鉄」と呼ばれ、非常に純度が高く、良質で日本刀などに使われています。参加者は、任意団体「ものづくり教育たたら連絡会」の支援のもと、たたら製鉄の手法を用いて和鉄を作り、手作りの鍛冶炉で和鉄の棒からペーパーナイフを作る体験をしました。

    手作りの鍛冶炉でペーパーナイフづくり
    手作りの鍛冶炉でペーパーナイフづくり

    たたら炉の前で記念撮影
    たたら炉の前で記念撮影

    本年も両イベントを通して、日本の伝統芸能鑑賞やものつくりを体験し、日米学生間の国際交流が進み、友好関係を築く素晴らしい機会となりました。

    たたら製鉄ワークショップ後、5.3kgのケラと一緒に全員で記念撮影

    たたら製鉄ワークショップ後、5.3kgのケラと一緒に全員で記念撮影

    参加者のコメント

    福田萌斐さん(情報理工学院 数理・計算科学系 学士課程3年)

    この大倉山学生フォーラムとたたら製鉄ワークショップのことは以前から知っており、“次は参加しよう!”とずっと心に決めていました。グローバル理工人育成コースからの募集を受けて今年度参加することになりました。

    当初ハーバード大やMITの学生と交流ができることに魅力を感じていましたが、実際に参加してみて、私自身が日本人として改めて日本の文化を認識する機会にもなり、期待以上にとても有意義な時間になったと感じています。

    大倉山学生フォーラムでは天台宗の千日回峰行を実際に満行された上原行照大阿闍梨さんの講演や、津軽三味線の生演奏を留学生とともに楽しみました。私にとっても初めて知ることばかりで新鮮でしたし、“本当にこんなことできるの?”と素直に驚きを表現していたり、体でリズムを取りながら三味線の音楽を楽しんだりする留学生の反応も、見ていて興味深かったです。海外の人から見て日本の文化がどのように映るのか、一緒に楽しむことでより理解できたような気がします。

    また、たたら製鉄のワークショップではたたら製鉄についてのレクチャーを受け、実際にペーパーナイフを作りました。それだけでなく、鎌倉時代の日本刀を再現している松田刀匠に、日本刀の歴史や日本人の美意識についてのお話を伺い実際の日本刀も鑑賞させていただいて、ただ昔の出来事で完結するようなことではなく、今の日本に根付く価値観が形成されるに至る背景を学ぶことができました。日本刀が大好きな留学生が目を輝かせながら話を聞いているのを見て、私はこんな格好いい文化を持っている国に生まれたのだと、より日本のことを誇りに思えるようになったと同時に、もっと日本の文化について知っていたいと強く実感するようになりました。

    ワークショップ全体を通じて、ハーバード大やMITの学生が持つ好奇心には刺激されました。学んだ日本語でユニークな考えを教えてくれたり、積極的に作業のプロセスに加わってきたりする学生の意識に純粋に感動し、将来世界の同じフィールドで活躍するために自分自身に足りない部分を認識することができました。これを通して出会った留学生とはワークショップの作業や合間の時間を通して仲良くなり、それぞれの大学のことや日本のことなどについて色々な話をしました。アメリカで学ぶ同年代の学生と構築できた貴重なつながりは、今後ずっと大切にしたいと思います。

    ※1

    回峰行は、文字どおり、比叡山の峰々をぬうように巡って礼拝する修行です。千日回峰行は7年間かけて行なわれます。1年目から3年目までは、1日に30キロの行程を毎年100日間行じます。4年目と5年目は、同じく30キロをそれぞれ200日。ここまでの700日を満じて、9日間の断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”に入り、不動真言を唱えつづけます。6年目は1日約60キロの行程を100日。7年目は200日を巡ります。前半の100日間は“京都大廻り”と呼ばれ、比叡山山中の他、赤山禅院から京都市内を巡礼し、全行程は84キロにもおよびます。最後の100日間は、もとどおり比叡山山中30キロをめぐり満行となるものです。

    ※2

    日本で、真言・天台両宗の僧に与えられた職位。上原氏は天台宗・姨倚耶山伊崎寺住職で、48人目の大阿闍梨です。

    ※3

    日本の企業、研究所等でインターンシップを行うプログラムです。詳しくはMIT-Japan Program(English)outerのサイトをご覧下さい。

     

    その他の学生の活躍

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    • コースの活動に取り組み続けた結果、最終的にMITの博士課程に進学
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    • 英語e-learning利用レポート「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R  TEST対策コース」vol.2
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