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    受験英語から使える英語へと脱皮

    受験英語から使える英語へと脱皮

    工学部4年 栗山寛史

    工学部社会工学科4年の栗山寛史さんに、「英語力・コミュニケーション力強化プログラム」の英語e-Learningについてインタビューしました。


    Q:「グローバル理工人育成コース」の一環で受講していた英語のe-Learningについて教えてください。

    A:e-Learningは、画面での英語学習と、アメリカに住んでいるネイティブスピーカーとの英語セッションの授業がセットになっていました。会話セッションがすごく自分に合っていました。1回25分を1日2回、毎日ずっと受けていたら、いつの間にかすごい受講時間になってしまいました。セッションは予約制で、予約を入れたら、相手も人間なので簡単にキャンセルする訳にいかないというか、もう受けなければならない気になります。自分は朝に予定が何もないとゆっくり起きてしまいますが、朝と夜に1回ずつ予約を入れて、予約をしたのだから朝はちゃんと起きて英語の勉強をしよう、という感じで利用していました。

    Q:どういった点が自分に合っていると感じたのですか?

    A:おそらく国民性もあると思いますが、講師のアメリカ人の方はすごくフレンドリーで優しい方が多く、こちらが一生懸命しゃべろうとするとちゃんと聞いてくれるので、すごく話しやすかったです。セッションでは先生一人に対して生徒が最高4人で、一人の時もありましたが、授業内容だけではなくて、先生やいろいろな国の生徒の個人的な話も聞くことができたのが面白くて、飽きることなく受けることができました。勉強しているつもりが全然なくても、英語の勉強になる、というのがとても良かったです。

    Q:一緒にセッションを受ける他の国の生徒は、どの国の人が多かったですか?

    A:日本人が一番多かったのですが、ブラジル、メキシコのほか、アメリカ在住の移民で英語の勉強をしている人や、韓国人が多かったです。

    Q:成果や英語力の変化といった実感はありますか?

    A:英語が喋れるようになりました。ちょうど1年ぐらい前に初めてTOEFLを受けましたが、それまで英語を喋ったことが一度もありませんでした。受験前はある程度は喋れるだろうと思っていましたが、試験本番では本当に何も喋れなくて、すごいショックを受けました。e-Learningの紹介を受けた時、外国人の先生とのセッションがあると知って、勉強してみたいと思いました。セッションを始めた当初は本当に簡単な英語も全然出てこなくて苦労しましたが、意外とすぐに慣れて喋れるようになりました。

    Q:ネイティブスピーカーとの1回目のセッションは緊張しませんでしたか?

    A:すごく緊張しました。ですが先生も優しく楽しかったので、また受けたいという気持ちになりました。

    Q:そこから自分の中でどういう変化があってうまく喋れるようになりましたか?

    A:先生も毎回変わりますし、インターネットの授業なので、1回ぐらい失敗しても大丈夫かなという気持ちで受けました。最初の頃は簡単な中学生レベルの言葉が、自分でも不思議なぐらい話せなくて苦労しました。それでも意外とすぐ慣れて、しゃべれるようになりました。英会話は慣れが必要なので、全く練習なしに話そうとしてもできないと思いますが、少しやってみるとある程度はすぐに喋れるようになるということに気づきました。英語に対して、あまり抵抗はなくなりました。ある程度自分の英語も通じるってことがわかりましたし、別にネイティブのように話せなくてもいいので。英語を喋ったことがないと最初はすごく不安だと思います。自分の英語が伝わるかどうかも、自分が英語でしゃべっても返ってくるのも英語で、それが聞き取れるのかとか。今はそういう不安がある程度取り除かれたので、最初の時とは心境が変わりました。

    Q:高校生ぐらいまでは英語は苦手でしたか?

    A:そこまで苦手でもなかったです。ただし、いわゆる受験英語だったので、使えるかどうか、すごい長文を読めるかどうかは別問題で、そういう意味では英語力はなかったです。留学に行ったこともありませんでした。

    Q:聞き取る能力、読む能力、話す能力等ありますが、自分なりにどんな力がついたと感じますか?

    A:このプログラムでは、話す力と同時に聞く力も伸びたと思います。話す力については、自分の考えを話せるようになったし、意外と文法が間違っていても伝わるものは伝わると感じました。聞く力については、話すためには聞かなくてはならないので、必然的にリスニング能力もたぶん上がったと思います。今まではリスニングのテストで、今から英語を聞くんだ、という状況の精神的な構えが必要でした。しかし今では、あまり意識しなくても簡単な英語だと自然と理解でき、日本語を聞くときと同じような気持ちで聞けるようになったことがすごく大きかったと思います。

    Q:自分の専門分野で、これから英語を身に付けてどんなことをしたいと考えていますか?

    A:自分の専門の研究を英語で表現できるようになると、本当に世界が広がると思います。将来国際学会に行く可能性あるので、そういう時に必要になってくると思います。

    Q:英語やコミュニケーション力を身に付けるためには、この「グローバル理工人育成コース」以外でもいろいろな方法があるかと思いますが、その中でもこのコースに入って勉強することのメリットは何ですか?

    A:自分で全部やろうと思ったら大変だと思いますが、そういう点のサポートが制度的にしっかりしていると思いますし、英語力を強化するにあたっていいことだと思います。

    Q:セッションの場を繰り返してみて、英語との向き合い方の変化とかありますか?

    A:今、英語を使う授業のTAをやっていています。先生も日本語は話せますが外国人の方なので英語と日本語半分ずつ話しますし、学生さんも半分ぐらいは留学生です。そういうときに、このプログラムをやっていなかったらTAをやっていなかっただろうなと思います。ある程度自分の意思を伝えられる自信があったので、TAに申し込みました。授業では日常的に英語で会話する感じです。以前は留学生の人に話しかけることができませんでしたが、今は英語を話すことに対して恐怖心がなくなったので、スムーズとまではいかないまでも、ある程度は意思疎通ができるようにはなっています。最初は思い切って話すことが大事だって気づきました。

    Q:TOEICのスコアが上がっていますが、それはe-Learningの成果ですか?

    A:TOEICは100点ぐらい上がっていますが、それは絶対e-Learningのおかげだと思います。たぶんリスニングがすごく伸びて、併せてリーディングも上がりました。TOEICは時間との勝負みたいなテストです。英会話はすごく流れが速くてすぐ理解しないといけないものなので、そういった点で会話のセッションがTOEICの訓練にもつながったと思います。

    Q:e-Learningのおすすめな点を教えてください。

    A:東工大生にはありがちですが、知っている人が近くにいると恥ずかしくて話せないことがあると思います。ですが、先生はアメリカの人ですし、一緒に学んでいる人たちも、日本の各地だったり遠い人だったり海外の人だったりといろいろで、周りの人の目を気にせず、あまり気兼ねなく英語が勉強できる、というのがあると思います。自分は一人暮らしなので、自宅のパソコンで受講していました。

    Q:栗山さんが英語力・コミュニケーション力を強化する目的は何ですか?

    A:4年生になって、英語の論文を読む必要がある機会が多くなりました。読むことに関しても会話することに関しても、英語で情報を得ることができればすごくアドバンテージになると感じているので、英語の必要性を感じています。私は社会工学科に所属し、現在経済学を勉強しています。計量経済学という統計のような経済学のような分野で、経済学も統計等を扱うと、理系のような数式がたくさん出てくる分野になってきます。この分野はやはり欧米が研究の中心になっているので、英語の情報が必要になります。英語を勉強する根本的なモチベーションは、いろんな人とコミュニケーションを取りたいというものです。ある程度話をすることはできるようになりましたが、まだ十分だとは思っていないので、もっと喋れるようになりたいです。英語が自由自在に使えるようになったら世界がすごく広がると思うので、そうなることが目標です。


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