学生の活躍

    世界中で活躍する所属生・修了生の声
    留学機会を最大限活用し、異文化コミュニケーション能力を涵養

    留学機会を最大限活用し、異文化コミュニケーション能力を涵養

    工学院 エンジニアリングデザインコース 萩原春妃(2022年度上級修了)

    所属したきっかけ

    私がグローバル理工人育成コース(以下、コース)を知ったきっかけは、20174月に開催されたコース説明オリエンテーションでした。学士課程への入学当初から国際交流や言語習得に関心があったため、それらについて体系的に学習できる機会を提供していることや、TOEICTOEFLなど各種英語テストの無料受験のチャンスを得られるかもしれないということで、迷わずコース所属をしました。学士課程を卒業する時に中級を修了しましたが、異文化交流や国際社会で生き抜く力を更に身に着けたいと思ったため、修士課程からはコース上級に所属しました。

     

    グロ理での活動

    学士課程では、中級修了のために対象となる授業(グローバル理工人入門など)を履修しつつ、特に実際の留学や国際交流経験(実践型海外派遣プログラム)に力を入れました。1年次はスリランカへの超短期留学、2年次はアメリカへの語学研修、3年次はドイツへの研究インターンシップを行うことで、様々な文化や人々に囲まれつつ語学力や異文化交流の教養を学習することができました。上級修了のため、修士課程ではまず、グローバルリーダーシップ実践や文系教養科目などの対象となる講義を受講しました。次に、約1年間の派遣交換留学を行うことで修了要件を満たすことができました。コロナ禍であったため、留学が無事できるか大変不安でしたが、予定通りに修了することができました。

     

    グロ理がどのように役立ったか

    学士課程に入学した当初は、国際交流や留学に対して大雑把な興味を抱いていた程度で、どのように学習を進めていけば良いか具体的な方針は立っていませんでした。しかし、コースに所属したことで、国際教養や語学力を体系的に学ぶカリキュラムで学習を進めることができました。更に各授業やプログラムでは、志を同じくする友達をたくさん作ることができました。彼らから日常的に刺激を受けつつ、特に留学に関してより効率的に情報を得られるようになったということも、私にとって非常に役立ちました。コースに所属し学習を進めてきたことで、最終的に、自分が国際社会の中でどのように活躍したいか、そのための具体的なキャリアプランを築くことができるようになりました。

     

    忙しい時代に、何故グロ理の活動をするのか

    私は将来的に、国際的な研究機関で活躍できる地球科学の研究者になりたいと思い、コースに所属し学習に努めてきました。昔とある教授に「英語ができないのに研究留学しても意味がない。大学時代は日本での勉強・研究に集中し、英語ができるようになってから海外に行きなさい」と言われたことがあります。確かに母語である日本語で勉強・研究を進めることは、効率性という観点で利点があるように思えます。しかし、この考えは今ではとても古いと私は断言します。国際社会に残された問題は、もはや個人レベルで解決できる問題ではなく、チームや国同士の協業が必要であり、そのようなチームをまとめ運営する国際的な素養が必要だからです。そのため、大学生というまだ柔軟に物事を考えることができ沢山の物事を学習できる時代に、できるだけ多くの異文化コミュニティで経験を積んだ方が、国際社会でより多くの社会的貢献ができると感じました。私は6年間に渡るコースでの授業や留学経験を通して、国際教養や異文化コミュニケーションについての重要な素養を涵養することができました。

    私の所属していたETHの研究グループ。日本人は私だけでした。

     

    グロ理のおすすめポイント

    他大学と比較すると、東工大にはまだまだ国際教養や異文化コミュニケーションに興味がある人が少ないように私は感じています。しかし、コースではそのような素養を学習できるコースの履修や留学について支援環境を提供してくださっています。そのため、少しでも海外留学や異文化交流に興味のある人は、コースの先生や支援室の方々から親身で手厚い支援を受けることができます。具体的には、留学先候補や留学奨学金の獲得について相談できる上、上述のようにまだまだ志望する人が少ないことから、より高い確率で奨学金や留学機会を得ることができます。

    更に、コースに所属するだけでコースの開講授業、留学情報や奨学金の情報を定期的にメールで受け取ることができることも大きなメリットの一つだと考えます。私自身、このメールからの情報によってはじめて知った留学プログラムがあり、それに応募し留学を達成したことがあります。

     

    留学先でスペイン人の親友ができ、彼を訪ねてバルセロナに旅行をしました。その際に出会った彼の家族から温かく迎えてもらい、国際交流について学んできて非常に良かったと思えるような素敵な思い出になりました。

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