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    スウェーデン企業インターンシップ レポート

    スウェーデン企業インターンシップ レポート

    工学部3年 申東哲

    東工大グローバル理工人育成コースでは,将来グローバル社会で活躍する東工大生を支援する様々な留学機会やイベントを提供してくれます。コースに所属していると,様々なイベントがメールで送られてきます。今回のインターンシッププログラムも,そのお知らせメールを通じて参加することになりました。

    インターンシッププログラムを主催したアトラスコプコ(Atlas Copco)社は,1873年設立のスウェーデンに本拠を置く世界規模の産業機械企業グループです。世界約20ヶ国,80の製造施設で生産を行っており,180ヶ国以上の市場で事業展開をしています。その事業領域は①コンプレッサー,②産業用ツール,③土木鉱山機械,④建設機械の4つに分かれており,それぞれの分野での世界的リーダーです。その中で私が派遣されたベルギー支部(アトラスコプコエアパワー)は,コンプレッサーの設計・開発からマーケティング・セールスまで全体的な流れを担当している部門でした。アトラスコプコエアパワーは,ベルギー第二の都市アントワープ(Antwerp)からバスで30分程度離れたところに位置しており,宿泊先はアントワープの中央駅にありました。交通がとても良くて,様々なところに観光することもできました。ホテルから会社への移動はバス定期券が支給され,出退勤時間はフレキシブルに調整することができます。私は通常午前8:30に出勤して午後4:30に退勤していました。ヨーロッパ人は家族と時間を過ごすことを最も大事にしており,午後4時にはほとんどの社員が退社して家に帰っていたことが印象的でした。

    私が配属された部署はガスジェネレータを設計・開発するエンジニアリングチームで,その中で私に割り当てられた仕事は「ある製品の性能を知った上で他社の製品を調査し,技術分析を行うこと」でした。ベルギーの北部地方はオランダ語が母国語ですが,会社内でのコミュニケーションは半分英語,半分オランダ語という感じでした。日常生活的な話や仕事に関する話を英語で話し合うのは私には難しく,困難もたくさんありましたが,その二週間の経験は,自分にとって英語への自信を持てるような機会となったと思います。また,アトラスコプコの製品を勉強しながら,大学で学んだ機械工学が実際どのように適用・応用されているのかも見ることができました。

    当初,インターンシップに参加したきっかけは,将来多国籍のグローバル企業で働きたいと考えており,その業務環境・雰囲気を感じてみたいと思ったからですが,このインターンシップを通じて得たものはそれ以外にもたくさんあります。言語の違いは確かにコミュニケーションにおいて障害になるものの,ある程度以上の英語能力を持つことで様々な人と交流し仕事をすることができるということ,理工系の人でも英語力と発表力などがすごく重要であることを実感しました。

    グローバル理工人育成コースには1年次から所属しており,これまでにTOEIC・TOEFL受験,e-Learningなど数多くの機会・恩恵を受けてきました。東工大はグローバル化・国際化をリードしている大学で,豊富な国際プログラムが用意されている恵まれた環境です。そのような機会を逃がさず掴むためには,常にアンテナをはり,積極的にプログラムにチャレンジすることが重要だと思います。また,英語に自信がなく参加に迷う方でも,いったんチャレンジしてみましょう。失敗したとしても,それは自分の英語勉強のモチベーションとなり,自分の成長につながるはずです。

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    ブリュッセルの街並み

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    メンターとの話し合い

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    インターンシップ修了式@スウェーデン大使館

     

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