学生の活躍

    世界中で活躍する所属生・修了生の声
    上級修了者の体験談とアドバイス

    上級修了者の体験談とアドバイス

    理工学研究科 電子物理工学専攻(2017年度修了) 祢津 誠晃

    グローバル理工人育成コースに所属したきっかけ

    私がグローバル理工人育成コースについて知ったのは学部4年生の前期でした。ちょうどその頃、大学院で交換留学する事を計画しており 、学内選抜に向けて英語力を高めていました。当時の私は、1人で英語の勉強をしているだけで、本当にこのままの準備で留学できるのだろうか…とモヤモヤしていました。TOEFL iBTの受験勉強の進み具合や自分が留学生と触れ合う機会の少なさ、といった部分に不安を感じていたのだと思います。そんな時、たまたま知ったのがグローバル理工人育成コースでした。気になったので調べてみると、1) 実践的な英語力を強化するための学習/英語検定試験の支援、2) 留学生とのグループワーク等や当該科目の履修を通じた世界情勢の理解、といった学びや活動を提供しているとの事が分かりました。その時、これは今の自分に役立ちそうだ!と感じ、すぐに登録したことを覚えています。

     

    グローバル理工人育成コースで何をしたか(中級そして上級修了でどう成長したか)

    学部でグローバル理工人育成コースの初級・中級コースを修了した私は、大学院でも引き続き上級コースに所属しました。上級コースの特徴は、やはり長期の留学が求められる事でしょう。私の場合は、スイスのETH Zürich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)に1年間交換留学しました。長期の留学で感じる事や学ぶ事の量は、短期の留学のそれとは比較できないほど多かったです。
    もちろんグローバル理工人育成コース初級・中級コースにも短期留学の機会があり、様々な経験を積むことが出来ます。私もその様な短期留学に参加したことがありましたが、2週間ほどの滞在ではあくまで自分はお客さんといった 感覚が心の中にありました。
    一方で長期留学となると、ある機関(大学や研究所が多いでしょう)の一員として過ごす事になります。自分自身がコミュニティの一員として活動する事で、どっぷりと海外に浸かることができました。お客さんではなく、当事者として海外に触れることで、留学した国や周辺国の文化を肌で感じることが出来ます。実体験を通じて多様な視点を獲得できたことが一番大きな成長だと感じています。

    グローバル理工人育成コースが大学生活や将来計画においてどう役立ったか

    将来のことを考える際に、自然と海外で働く・学ぶことが1つの選択肢として、頭の中に浮かぶようになりました。これは当コースや長期留学を通じて世界中のどこでもやっていけるという感覚が身に付いたからだと思います。この様な感覚は、将来、再び海外に行く必要が生じた時に、一歩踏み出せる力として役に立つと考えています。

    忙しい学生生活の中で、なぜグローバル理工人育成コースの活動をするのか

    東工大の学生は非常に忙しい毎日を送っています。授業・課題・試験・研究・バイト・サークル…振り返ってみると、私も本当に忙しかったです。 特に学年が上がるにつれ、細分化された自身の専攻の勉強や研究で手いっぱいになる学生が多いと思います。グローバルなことに手を出す前に、自分が今取り組んでいるローカルなことに集中したい!、そんな風に考えている学生もいるでしょう。
    私は、そのような忙しい時代だからこそ、ローカルに自分が取り組んでいることの立ち位置を理解することが非常に大切だと思います。自分自身の立ち位置を正確に理解するためには、当然、周囲のこともよく理解できていなければなりません。その周囲のことを理解する手段の1つにグローバル理工人育成コースの活動が含まれるのではないでしょうか。忙しくても少しの時間をコースの活動に割いてみることをおすすめします。

     

    グローバル理工人育成コースのおすすめポイント

    グローバル理工人育成コースは、名前に「グローバル」が含まれています。そのため、どことなく「グローバル」を押し付けられているように感じる学生もいるかもしれません。 しかし、私はそんなことは感じたことがなく、「楽しんでコース修了要件を一つ一つこなしていったところ、初級から上級を修了できた」、というのが正直な感想です。私はコースに所属するまで、ほぼ海外経験はゼロでした。そんな私でも最終的には長期留学を経験し、上級コースを修了することができました。私がここまで経験を積むことが出来たのは、 グローバル理工人育成コースには様々なレベルや学修状況の学生に対応できるカリキュラムが用意されていたからです。
    この様な学生がステップバイステップで成長できる“場”を用意していることが、当コースのおすすめポイントだと思っています。またコースのスタッフの方はいつも親切で、どんな相談にも乗って下さいます。グローバル理工人育成コースに興味がある人は、まずは話を聞きにいってみるのが良いのではないでしょうか。きっと一歩を踏み出せるはずです!

    この記事を共有する

    その他の学生の活躍

    • スイスローザンヌ大学への1年間の留学で獲得したスキルを帰国後も異文化チームワークで発揮
      スイスローザンヌ大学への1年間の留学で獲得したスキルを帰国後も異文化チームワークで発揮
      環境・社会理工学院 土木・環境工学系 土木工学コース 飯塚 叶恵さん (2023年度上級修了)
    • コロナ禍でも国内で着実に実力をつけ、修士2年でコーネル大学留学を実現
      コロナ禍でも国内で着実に実力をつけ、修士2年でコーネル大学留学を実現
      物質理工学院 材料系 材料コース 吉田 絵里菜さん (2023年度上級修了)
    • 【開催報告】Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program 2023
      【開催報告】Tokyo Tech-MIT Student Exchange Program 2023
      長谷川花音さん、倉島千将さんがMITへの留学を井村理事・副学長へ報告