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フィリピン超短期海外派遣プログラム(2019春)ショートレポート

2019年4月24日

  • アジア
  • フィリピン
  • 3カ月未満
  • グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
  • デラサール大学

2019年の春休みに実施したフィリピン超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部1年生/第4類 )


フィリピンの超短期派遣には、学部1年生から修士1年生までの11名が参加し、首都マニラで10日間過ごしました。

 

マニラの名所めぐり

フィリピン滞在の最初の4日間は、マニラ市内や近郊の名所旧跡をめぐりました。まず訪れたのは、後に英語特別コースでお世話になるデラサール大学。現地の学生に混じって解析学の講義を聴講しましたが、学生たちが積極的に発言していく様子は新鮮でした。3日目にはフィリピンの中でも標高が高く比較的涼しいタガイタイというところを訪れました。タガイタイでは山の上からの景色を一望し、農場見学もしました。日本の農場と比べてフィリピンの農場は圧倒的に広く、農業の方式の違いを感じることができました。そして4日目にはイントラムロスという歴史地区に行きました。イントラムロスでは、スペインによる植民地支配の歴史を学ぶとともに日本とフィリピンの関わり、そしてカトリックの文化について学ぶことができました。イントラムロスを訪れて、やはり訪問国の歴史や文化について学んでおくことの大切さというものを改めて感じることができました。

イントラムロスでの集合写真

 

英語学習

5日目以降は、デラサール大学での英語特別コースの授業や現地の学生との交流などで、英語に触れる機会が一気に増えました。特に現地学生との交流は、英会話練習になると同時にフィリピンでの生活について知る良い機会となりました。学生交流では、きちんと英語でコミュニケーションが取れるか心配でしたが、できるだけ簡単な文章をつないで話すことで、意外と言いたいことを伝えることができました。聞き取りに苦労することもありましたが、現地学生もジェスチャーを使ったりゆっくり話したりと、私たちの理解を手助けしてくれました。また、交流した学生の多くは日本のアニメや漫画が好きで、中には私たちよりも詳しい人もいました。

デラサール大学の生徒との交流会の様子

 

企業見学とJICA訪問

企業見学とJICA訪問では、フィリピンでの日本人の活躍について学ぶことができました。フィリピンのインフラ整備に携わる日本人の活躍はとても印象に残るものであると同時に、フィリピンなど発展途上国にある様々な社会問題について考える機会にもなりました。特にJICAの狂犬病ゼロへの取り組みは、日本では当たり前のように感じていたワクチンの普及が、戸籍に登録されていない人の存在などにより非常に難しいものになっているのだと痛感しました。途上国支援の難しさを改めて実感することができました。

 

最後に

10日間のプログラムは、新鮮でためになる、非常に密度の濃いもので、英語学習はもちろん、フィリピンの歴史やフィリピンでの暮らし、さらに日本人のフィリピンでの活躍について学ぶことができました。また、様々な点で日本との違いを感じることができ、新鮮であると同時に衝撃的でもありました。例えば、フィリピンでの車の交通量です。日本と比べて非常に多く、そのために車間距離が非常に短かったり、車線をあまり気にしていなかったりと、交通状況が日本とは大きく異なっていて、道路の横断にも苦労するほどでした。そのほかにもストリートチルドレンの存在などは、話には聞いていたけれど実際に目にするとやはり衝撃的で、どこか人ごとに思えていた発展途上国の社会問題を身近に感じる良い機会にもなったと思います。

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