留学レポート

世界で学ぶ東工大生

グローバル理工人研修(オンライン) 2021 Spring ~ アメリカ・タイ・フランス:ショートレポート

2021年3月25日

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  • グローバル理工人研修(オンライン)
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2021年の春休みに実施したグローバル理工人研修(オンライン) 2021 Springの参加者によるレポートです。
(報告者:学士課程1年/理学院)


本プログラムは、2021年2月10日(水)~3月10日(水)のうち13日間の日程で、すべてオンラインにて実施され、本学の学生18人が参加しました。コロナ禍で海外渡航が制限される中、海外研修の代替かつポストコロナ時代の国際交流やキャリア形成について考えるプログラムとして、グローバル理工人育成コース初の試みとなりました。

アメリカ・フランス・タイの3か国とオンラインでリアルタイムにつながり、現地大学との交流を深めました。また現地企業や現地で活躍された経験のある東工大出身者の方々からのレクチャーに参加しました。

 

導入として

2月17日:各種統計の国別データ比較
2月18日:対象国についての紹介

3か国の統計データをグループごとに分析、考察して、全体で共有し各国への理解を深めました。さらに学生交流の際に直接聞きたい質問をまとめ、交流をより有意義なものにすることができました。また、コロナ禍以前に超短期海外派遣プログラムを実施していた際の引率者から、現地や大学の特色を紹介していただきました。

 

キャリアを考える

2月10日(前半)・3月9日(後半):キャリアワークショップ

蔵前工業会よりお招きした海外駐在経験が豊富な東工大卒業生から基調講演をいただいた後に、今後の社会やキャリアを考えたり、参加者同士で議論したりする時間が設けられました。キャリアワークショップは研修の最初と最後に行われたため、自身の研修に臨む姿勢や得られた成果を見つめ、今後にどう活かすかを深く考えることができました。

 

2月19日・24日:キャリアトーク
3月2日:留学トーク

海外留学や駐在を経験した東工大卒業生から、変化の激しいこれからの時代に、留学や世界を視野に入れたキャリア形成をどう考えるべきか、何をすべきかについてご講演いただきました。メッセージ性の強さが印象的で、質疑応答では留学や将来に関する悩みと講演内容を紐づけた相談が飛び交いました。

 

アメリカ(ジョージア工科大学)との交流

2月16日・3月2日:ジョージア工科大学

東工大とジョージア工科大学、チュラロンコン大学の学生も交えた5~6名のグループにて、「大学生活のデジタル化」「各々のキャリアプラン」「国や個人による背景の違いと理解」を題材にディスカッションを行いました。生活環境による考え方の相違点もありましたが、逆に共通項も多く発見することができ、自身の価値観を見つめなおすとともに、国際社会での生き方について考える良い機会となりました。

ジョージア工科大学とのジョイントセッションの様子

 

タイ(チュラロンコン大学)との交流

2月24日・25日:チュラロンコン大学

お互いの大学の紹介をそれぞれ行った後、両大学混合で4名ほどのグループにわかれ、オンラインホワイトボードに図示したそれぞれのキャリアプランを共有しながら、キャリア観の共通点と相違点について話し合いました。自国内に留まらず、広い視野をもった勉学や仕事、旅行の計画を聞き、多くの刺激を受けることができました。

チュラロンコン大学と東工大生の全体交流の様子

 

フランス(UNESCO、ミシュラン、ソルボンヌ大学、アール・ゼ・メティエ)との交流

3月3日:UNESCO、ミシュラン

国際的に活躍する国連の専門機関の取り組みやそこでの働き方についてお話を伺いました。日本とフランスの違いはもちろん、感染症拡大の中で模索されている働き方の変化も非常に興味深く感じました。

(左)UNESCOについての活動紹介 (右)ミシュラン社員の方々と本学学生

 

2月26日:ソルボンヌ大学
3月1日:アール・ゼ・メティエ

ソルボンヌ大学からは、プラズマについて実験映像なども交えた講義をいただき、その後、自己紹介や相互に質疑応答を行いました。

アール・ゼ・メティエとの交流では、「グランゼコール」の特徴を生かした様々なプログラムを紹介していただいたほか、互いの大学生活について問う場面もあり、実際に互いの国や大学を訪問できるようになる日が待ち遠しくなりました。

 

今後にむけて

研修最後のグループワークや成果発表会では、研修で様々な気づきが得られた一方、英語力や積極性不足を実感したという声が目立ちました。今回の研修への参加だけで完結せず、これを1つのきっかけとして、実際の行動に移すことを大切にしたいと思います。

オンラインで海外と交流する機会は貴重で多くの学びがありましたが、実際に訪れないとわからないと感じた点もあったため、移動制限緩和後の海外渡航を一層前向きに考えられるようになりました。

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