留学レポート

世界で学ぶ東工大生

オーストラリア超短期海外派遣プログラム(2019春)ショートレポート

2019年4月17日

  • オセアニア
  • シンガポール
  • マレーシア
  • 3カ月未満
  • グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
  • メルボルン大学

2019年の春休みに実施したオーストラリア超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学部2年生/機械系 )

AOTULE超短期海外派遣(オーストラリア)には、10名の学生が、主にメルボルン、そしてメルボルン大学を訪問しました。


メルボルン市街地の様子

メルボルン市街地は道路が碁盤の目のように縦横に通っていることが特徴的であり、中心的な公共交通機関としてトラムと呼ばれる路面電車のような乗り物が存在します。概して平地というわけではなく、傾斜が随所に存在する街では欠かせないものです。また、街中を見渡すと、様々な国のレストランが存在します。中華の店やイタリアンレストランを始め、ギリシャ料理やベトナム料理など世界各国の食に触れることができます。歩道のあちこちでストリートミュージシャンやストリートアーティストが自分の作品を披露していました。街を走る自動車を見てみると、トヨタや日産、ホンダなどの日本車も多く見られました。

 

メルボルン大学

キャンパスの建物は煉瓦造りの落ち着いた色合いの建物から、現代風のビルのような建物まで様々な見た目のものがありました。講義室はどこも広々としていて、学生数の多さを思わせてくれました。公道を挟んで大学の建物が点在していたため、歩いて移動するのには少し骨が折れることもあるでしょう。

 

1.講義に参加して

プログラム参加者はそれぞれ自分の専攻に関係する講義を受講しました。講義の内容については多くが東工大ですでに学習している内容だったので、英語で復習するというような形で受講しました。教授が積極的に学生たちに質問を投げかけ、適宜質問を受ける時間も設けていました。学生たちも分からない箇所があったら後回しにせずすぐさま質問をしており、メルボルン大学の学生たちの主体性が感じ取れました。

 

2.研究室の見学

大学内の様々な研究室を見学しました。熱力学、流体工学、機械工学、土木工学、医用生体工学など様々な分野のラボがありました。どのラボも充実した設備を備えており、実験の精度などにも期待が持てると思います。更に、学生であれば誰でも無償で利用できるシステムも豊富にあり、学生の研究意欲を掻き立てるには十分な環境が整っていました。

(左:医用生体工学系のラボ、右:流体工学系のラボ)

3.東工大生によるプレゼンテーション

10人のメンバー全員で、日本と東工大についての紹介を目的に、トピックを幅広く取り上げ発表をしました。各メンバーがトピック間の繋ぎを意識して1つのプレゼンにまとめることができました。また、途中に笑いをはさみつつ、聴衆であるメルボルン大学の学生を飽きさせないようなプレゼンができたと思います。

 

4.日本語クラブ

大学内で毎週火曜日に開かれている日本語クラブに参加させていただきました。

オーストラリア出身の人もいれば台湾や中国など、アジアから来ている人も多かったです。日本語クラブメンバーというだけあって、訪日経験豊富な人が少なからずおり、日本のアニメやゲーム、またはそれに準ずるコンテンツに興味のある人も多く、色々な話ができました。私の偏見かも知れないのですが、一般的な外国人は東京くらいしか日本の地名を知らないと思っていたので、日本語クラブの学生の口から”Ibaraki””Aomori”などの地名が聴こえた時には大変感心しました。日本というマイナー言語の国にここまで関心を持ってくれる他国の人がいることに気付かされたので、自分としても英語の習得と色々な国の知識を積むことに,今まで以上に注力していくべきだと思いました。

所感

今回訪問した地域は、全体的にとても国際色豊かな雰囲気に包まれていて、今までの日本での暮らしとは明確に一線を画する体験ができたと思っています。であると同時に、街ゆく人たちやメルボルン大学の学生たちの服装や行動、会話内容などからは、出身がどこであれ自国の文化を大切にする姿勢や意志も汲み取れました。グローバル理工人育成コースが目指す人物像の一部を間近で目にすることができたように感じました。

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