留学レポート
世界で学ぶ東工大生グローバル理工人国内研修(オンライン) 2024 Spring ~ アメリカ・スウェーデン・スリランカ:ショートレポート
2024年3月26日
- アジア
- 北米
- アメリカ合衆国
- スウェーデン
- スリランカ
- 3カ月未満
- グローバル理工人研修(オンライン)
- ジョージア工科大学
- スウェーデン王立工科大学
- チュラロンコン大学
- スリランカ日本情報科学短期大学
2024年の春休みに実施したグローバル理工人国内研修(オンライン) 2024 Springの参加者によるレポートです。
(報告者:学士課程2年/環境・社会理工学院)
本プログラムはコロナ禍で海外渡航が制限された2021年春より実施されている、留学及び将来の国際的な活動を含む将来計画を軸としたワークショップです。コロナによる制限が緩和された今でも、「場所を選ばない国際教育」として実施されています。
1. 本研修の概要
計9日間で、アメリカ、スリランカ、スウェーデンの学生とzoomを通して交流しました。また、キャリアを積まれた東工大卒業生や、留学経験のある先輩方からお話を伺いました。
2.ジョイントセッションを通じて
ジョイントセッションでは、ジョージア工科大学(アメリカ)、チュラーロンコーン大学(タイ)、LNBTI(スリランカ)、東京工業大学の4つの大学の学生で、2日間にわたってグループワークを行いました。1日目のセッションでは、チーム内で自己紹介をしたのち、自身の将来を含めたキャリアプランを共有しました。2日目のセッションでは、個々の文化に基づいたプロフィールを持ち寄り、文化の違いを実感しました。また、グローバルで活躍する上での問題点について議論しました。
図1 ジョイントセッションの様子 図2 グループワークの様子
3. キャリアトーク
キャリアトークでは、東工大の卒業生や先輩を招き、社会で活躍されている方や、学位留学を経験された方などのお話を伺いました。起業されている方などから、新しいことに挑戦する姿勢を教わり、留学された方から実際の留学生活を教えていただきました。
また、キャリアワークショップでは、グループワークを行い、自分の過去を振り返りながら、自身の目標やそれに向けて今後やりたいことを議論しました。
私は今回のキャリアトークで、起業するという選択肢は以前から持っていましたが、起業とはそんなに⽢い世界ではなく、自分のスタイルを貫き通せるとはいえど、普通に雇⽤されるよりも熱量と労⼒がかかることだと感じました。浅い考えで起業すべきではないが、⾃分の熱量があれば⾃分のスタイルに合うビジネスができるのではないかと考えました。
図3 キャリアトークの講義
4. スウェーデンとの学生交流
スウェーデンのストックホルム王立科学大学(KTH)との交流会を行いました。前半はお互いの文化やジェンダーに関する質問を行い、後半はお互いの国のニュースについて議論しました。
この交流を通じて、KTHの学⽣の教養や興味の深さ、⾏動⼒などに違いを感じ、自国のことを、能動的に説明できるようになりたいと感じました。
図4 KTHとのグループワークの様子
5. LNBTIとの学生交流
日本企業向けのICT人材育成のための大学である、LNBTIとの交流会を行いました。前半では自己紹介を行い、後半ではキャリアプランの共有とお互いの文化の紹介を行いました。
この交流を通して、スリランカの学⽣の向上⼼や興味は⾼く、⾃分の視野の狭さも感じさせられました。しかし、これから海外で活躍し、ともに⽣きていくためには⾃発性が⼤切であるだろうし、これを機会に⾃分の⽢さを⾃覚し、思い切った⾏動をしていきたいと思いました。
図5 LNBTIとのグループワークの様子
6. 全体を通して
この研修では、学生交流を通してグローバルな視点を養いつつ、キャリアトークを通して自身の将来像を考える良い機会となりました。大学生は人生の夏休みだとよく言われますが、夏休みで時間がある今こそ、立ち止まって自分の人生を考える期間にすべきではないでしょうか。この先の人生の分かれ道としても、海外との交流で視野を広げ、キャリアを見つめなおせたのは良い機会だったと思います。
今後の大学生生活は、この研修で得た経験を忘れず、自分のライフプランを考慮して、すべきことをしたいと思います。