グローバル理工人育成コース<育成される能力>
グローバル理工人育成コースは、本学の学士課程・修士課程において「国際基礎力」、「国際実践力」、「国際協働力」を段階的に発展させる国際性涵養に特化した教育カリキュラムです。 本コースでは専門性を基礎としたアイデンティティー・知識・経験・技術力を基軸とし、多様性を理解し、倫理観を持って、グローバル社会の未知な課題に対応できる「科学・技術の力で世界に貢献する人材」を育成することを目的としています。
(グローバル理工人育成コースHP:http://www.ghrd.titech.ac.jp/)
本コースは、対象科目の履修を通じ、次の能力を育成することとしています。
国際意識醸成プログラム
1)多文化共生についての理解
「多文化共生社会」がどのようなものか、自分の属する社会と異なる社会を比較し、相違点を具体的な事例を用いて説明できる。
2)俯瞰的視野(専門性・行動)
・自分の専門分野と社会の関りを3つの事例を用いて説明できる。
・自分の行動が世界の課題にどう影響するかを、3つ以上の事例を用いて説明できる。
3)国際的な視点
諸外国の課題について、歴史的背景や自国の視点も含めて説明でき、社会的・経済的な事情も踏まえてその原因や解決策を説明できる。
4)グローバルな活躍への意欲
自分の興味ある分野においてその国際的な流れと自国の方向性を理解し、将来どのように活躍したいか具体的な目標があり、そのために必要な能力を得るために、継続的に何かに取り組んでいる。
英語力・コミュニケーション力強化プログラム
1)海外の大学などで勉学するのに必要な英語力(リスニング)
自分の専門分野の技術的な内容を含む英語での授業を聴き、理解できる。
2)海外の大学などで勉学するのに必要な英語力(リーディング)
自分の専門分野に関する技術的な内容を含む英語論文などの資料を、理解できる。
3)海外の大学などで勉学するのに必要な英語力(スピーキング)
自分の知っているトピックについて、様々な表現を用いて、人前で発表したり、質疑応答したりできる。
4)海外の大学などで勉学するのに必要な英語力(ライティング)
豊富な語彙を用い、分かりやすく、文法の間違いがほぼない、4000ワード(A4・4ページ程度)の英文を書くことができる。
5)コミュニケーション力
相手の文化的背景や考えを理解した上で、あらかじめ準備してきた話題でなくても、自然に英語で議論を楽しむことができる。
科学技術を用いた国際協力実践プログラム
1)異文化対応力
自分と異なる個人や団体について、自分との相違点・共通点を理解し受け入れ、相手の立場に立って行動することができる。
2)異文化チームワーク力
自分と異なる個人とのグループワークや団体行動の場において、役割を理解し、自ら行動でき、他者への配慮もでき、協働の方法についても提案できる。
3)課題発見力
実体験を含む複数のリソースから分析に必要な定性的・定量的情報を取得でき、分析を行い、課題を見いだし、その原因と本質を明確に理解できる。
4)課題解決力
社会の課題について、自分の専門分野と関連した視点から様々な影響を考慮した上で、合理的な解決方法を提案し、実現可能性を検証できる。
実践型海外派遣プログラム
1)プログラムを通した学習能力
将来計画と関連付けた明確な目標を持って積極的に海外研修に参加し、帰国後も将来計画と合わせた行動を継続することができる。
2)自主的な学びを深める能力
訪問国の概要、歴史・文化などを説明でき、訪問国に関連した自分の学びを深めるために主体的に行動し、今後の留学やキャリアの参考とすることができる。
3)危機管理能力
・渡航中の健康管理、危険回避の方法について常に実践している。
・病気になったり、事件・事故に遭遇した場合の連絡先(医療機関や大使館、警察など)を把握しており、何かあった場合は自分で解決することができる。