留学レポート
世界で学ぶ東工大生UK 超短期海外派遣プログラム(2025春)ショートレポート
2025年5月12日
- ヨーロッパ
- イギリス
- 3カ月未満
- グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
- インペリアル・カレッジ・ロンドン
- ヨーク大学
- ロンドン大学クイーン・メアリー校
2025年の春休みに実施したUK 超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
報告者: 学士課程1年/物質理工学院
1. プログラム概要
UKの春超短期海外派遣プログラムは2月25日から3月8日の12日間にわたり実施された。参加者は東京科学大学の学生14名(男子6名、女子8名)と引率教職員2名であった。主な訪問先は国立物理学研究所、インペリアル・カレッジ・ロンドン、ロンドン大学クイーンメアリー校、ヨーク大学、英国日産自動車製造である。前半と最終日はロンドンのホテルに滞在し残りの日程はヨーク大学の寮に滞在した。現地では自分たちで計画を立て、自由にグループ調査を行う時間も設けられていた。
2. 事前学習
事前学習は計4回実施された。1回目の事前学習では自己紹介や留学中の係決めなどを行い、2回目には訪問先やイギリスに関することを各自で選び、調査した内容をプレゼンテーションした。3回目の事前学習では訪問先であるヨーク大学から東京科学大学に留学中の学生を招待して交流したりグループ調査の内容を発表したりした。イギリスと日本のことをお互い聞いたり、一緒に折り鶴を作ったりできて楽しかった。4回目は、渡航中に行うグループプレゼンテーションの練習を行った。事前学習のうちのいくつかでは、一緒に渡航する引率教員がイギリスに関する知識を話してくださる時間があり、実際にイギリスを訪れることがとても楽しみになったことを覚えている。
3. 訪問内容
3-1 国立物理学研究所
研究所の方から研究所について説明を受けた後、建物の中を案内してもらったり研究室のスタッフに研究内容を教えてもらったりした。研究所のスタッフのプレゼンテーションを聞いたり、東京科学大学の4年生の学生が自身の研究内容を発表したりした。昼食をとりながら研究所で働く人々と会話を楽しみ、最後に記念に集合写真を撮った。研究所の人々に研究所での生活や研究員になった理由などを伺うことができたり、雑談もしたりして楽しかった。
ブッシー・ハウスでの集合写真
3-2 インペリアル・カレッジ・ロンドン
インペリアル・カレッジ・ロンドンに留学中の学生から話を聞いたり、研究室を見学したりした。ジャパン・ソサイエティに所属する学生たちとも交流し、その際には東京科学大学の学生から日本に関するプレゼンテーションやクイズを行ったり、日本からのお土産を渡したりして盛り上がった。ジャパン・ソサイエティの人たちと会う前は彼らと英語で話すことを想像していたが、ほとんど全員が日本語で会話していたためあたかも日本で交流しているかのように感じた。
(左)クイズの答えを考えている様子 (右)研究室で説明を聞いている様子
3-3 ロンドン大学クイーンメアリー校ロンドン大学クイーンメアリー校のポスドクと大学院生の3人がそれぞれの研究について発表するのを聞いたり、キャンパス内を見てまわったりした。
3-4 ヨーク大学
ヨーク大学では東京科学大学の学生2~3名につきヨーク大学の学生1名がメンターとしてついた。キャンパス内を散策したり、メンターの研究室を訪れたりした。私のメンターはインド出身の方で、モスクに連れて行ってくれたり、モスクの周辺やキャンパス内を案内してくれたりした。メンターとジャズライブのパーティーに参加している学生もいた。メンターたちが一緒にカードゲームをしようと誘ってくれ、いろいろなゲームをしてとても楽しかった。
(左)(右)メンターたちとの写真
3-5 英国日産自動車
英国日産自動車についての説明を受けた後、工場で自動車を生産する様子を見学した。工場には8人しか日本人がいないが、私たちが訪問した際には主に日本人の方が案内をしてくれた。昼食をとりながら、職員の方々とお話しし、イギリスでの生活や、なぜ日産自動車に就職したのか等細かい質問にも答えてくださった。日本で働くこととイギリスで働くことについても伺えたので嬉しかった。
案内をしてくれた方々との集合写真
イギリスでの滞在時間は12日間と短いものだったが、とても意味のある時間だったと思う。研究所や大学の研究施設を見学したり、現地の学生と交流したりすることは個人的な旅行ではできないことであるため、海外での学生生活や研究がどのようなものなのかに興味がある学生にこの超短期海外派遣プログラムは最適である。また、長期留学を検討しているが、いきなり長い期間海外に行く勇気が出ない学生にも是非勧めたいと考える。