留学レポート

世界で学ぶ東工大生

UK 超短期海外派遣プログラム(2024春)ショートレポート

2024年5月7日

  • ヨーロッパ
  • イギリス
  • 3カ月未満
  • グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
  • インペリアル・カレッジ・ロンドン
  • ヨーク大学
  • ロンドン大学クイーン・メアリー校

2024年の春休みに実施したUK 超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。

報告者: 学士課程2年/環境・社会理工学院融合理工学系 


1. プログラム概要

本プログラムはグローバル理工人育成コースのうち、実践型海外派遣プログラムの一環として実施された。12日間にわたり、主に研究機関と大学を訪問した。訪問先には、英国日産自動車、国立物理学研究所(以下NPL)、インペリアル・カレッジ・ロンドン(以下IC)、クイーン・メアリー大学ロンドン(以下QML)、ヨーク大学(以下UOY)が含まれた。プログラムのスケジュールは、前半部分をロンドンで過ごし、後半部分をヨークで過ごす構成となっている。

 

2. 事前学習

イギリス渡航前に、UKの歴史、ヨーク大学との留学生交流計画、日産自動車見学の3回の事前学習を実施した。これらは、イギリス現地の文化理解と交流を深める目的で行われた。

図2.1ヨーク大生によるプレゼンテーション

 

3. 訪問内容

 3-1 ロンドン(NPL、IC、QML)

NPLNational Physical Laboratory)では、まずNPLの研究者たちによるNPLおよび研究室の紹介が行われた。その後、東工大のB4およびM2の学生による研究発表した。昼では軽食が提供される懇親会が行われて、NPLで勉学している学生や研究員たちと会話を楽しみながら立食形式で頂いた。

ICImperial College London)では,IC職員と学生が主導する大学紹介とキャンパスツアーが実施された。その後、ラボ見学が行われ、更に、東工大の学生による東工大や日本文化についての発表がした。この発表は、日本に関心を持つICの学生たちと一緒に軽食を楽しみながら行われた。

QMLQueen Mary University of London)では最初にQMLPhdの学生たちによる研究発表が行われた。その後、キャンパスツアーが実施された。QMLのキャンパスでは建築が密集しており、一つの建物内に異なる学系が混在していることから、東工大と似た雰囲気が感じられた。

(左)図3.1NPLにて   (右)図3.2ICにて

図3.3 QMLにて

 

3-2 ヨークUOY、英国日産自動車)

UOYUniversity of York)での訪問は、四日間にわたった。この期間中、ヨーク大学の教員による講義や研究紹介、キャンパスツアーが行われ、さらに日本語を学んでいるヨーク大の学生との交流も行われた。また、東工大学生からの2名には、それぞれヨーク大学の学生メンターが1名ずつ割り当てられ、メンターの日常スケジュールに同行する形で、ヨーク大学の学生生活を間近で体験した。体験内容には、講義の聴講や大学ツアー、さらにキャンパス内の鴨に餌をやるなどの活動が含まれていた。

英国日産自動車工場での見学では、日産自動車の電動化に関する計画の紹介が行われた後、実際の製造ラインの見学ツアーが実施された。見学後には、東工大の学生と日産の日本人社員との懇談会が軽食を取りながら行われた。

図3.4東工大生によるヨーク大学でプレゼンテーション

(左)図3.5メンターとの交流  (右)図3.6メンターさんと一緒に受けた講義

 

3-3 生活

ロンドンに滞在している間、イギリスの物価について驚いた。東京よりも23倍ほど高く、満腹になるまで食事をすると、平均で1520ポンドかかる。また、キャッシュレス化が大変進んでおり、ほとんどの店舗でクレジットカードが使え、現金を使う機会はほとんどない。今回の自由時間はぎりぎりだったが、ロンドンは全体的に東京よりも小さく、観光スポットが概ね密集しているため、事前の攻略をお勧めする。そして、イギリスの天気は日本と大きく異なり、晴れる日が少ない。

ヨークはロンドンと異なり、静かな町である。大学生が多いため、治安もロンドンより良いと思われる。町には電車や地下鉄がなく、下町へ行くにはバスを利用するしかない。夜にヨーク大学の学生寮へ帰る際は、早めに帰ることをお勧めする。

図3.7 St Paul’s Cathedral

図3.8 ヨークの下町

 

4. 感想

今回の超短期海外派遣プログラムに参加したことは、とても良い経験となった。以前、グローバル理工人国内研修に参加した経験もあるが、やはり、現地との違いは大きいと改めて感じた。現地でしか味わえないイギリスの民風や文化、実際にイギリスの大学で受けた授業は、特別な体験でした。イギリスの大学では、実際の学生と直接交流することができ、貴重なチャンスだと感じた。現地の学生の勉強生活や日常生活について詳しく話を聞くことができた。それだけではなく、イギリスで働いている日本人社員とも直接話をする機会があり、とても勉強になった。将来、ヨーロッパで勉強や仕事をしたい人にとっては、良いイントロダクションになるのではないかと思う。

 

 

 

この記事を共有する

関連記事

  • モナシュカレッジ英語研修(オーストラリア)
    • オセアニア
  • スリランカ超短期海外派遣プログラム -2018年度・夏
    • アジア
  • 超短期海外派遣プログラム(フランス)-2018年度・夏
    • ヨーロッパ