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    【開催報告】多専門領域にわたる国際学生ワークショップ(MISW2023)を対面開催

    2023年11月16日

    ―東工大とAOTULE加盟の9大学などから54名が参加―

     

    多専門領域にわたる国際学生ワークショップ Multidisciplinary International Student Workshop (MISW) 2023が、8月3日および4日に大岡山キャンパスで開催され、開催の準備および当日の進行に、グローバル理工人育成コース所属生である日隈大揮さん(工学院機械系 修士課程2年)と目見田晶子さん(工学院機械系 修士課程1年)が携わりました。また、参加者54名のうち、グローバル理工人育成コース所属生からは5名が参加しました。

    国際学生ワークショップ(MISW2023)のオープニングセレモニー参加者

     

    東工大の工学院、物質理工学院および環境・社会理工学院(以下、3学院)は、毎年8月にMISWを開催しています。この3学院に所属する大学院生と「アジア・オセアニア工系トップ大学リーグ」(AOTULE: Asia Oceania Top University League on Engineering)加盟大学の学生が主に参加します。異なる分野を研究する学生との議論を通じて方法論・価値観・世界観の交流を深め、多文化共生と新たなイノベーションへの手掛かりを模索することを目指しています。

     

    2019年まではAOTULEサマープログラムなど3学院主催の学生交流プログラムに参加して来日した留学生を迎えて対面でワークショップを開いてきましたが、2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止、2021年はオンライン開催、2022年は対面とオンラインのハイブリッド開催となっていました。第14回目の開催となる2023年は83日、4日の2日間で4年ぶりとなる完全対面でのワークショップを行い、東工大から39名、AOTULE加盟大学9校(韓国科学技術院、国立台湾大学、チュラーロンコーン大学、ハノイ工科大学、マラヤ大学、香港科技大学、バンドン工科大学、モラトゥワ大学、南洋理工大学)から12名、「インペリアル・カレッジ・ロンドン研究プログラム」(IROP: International Research Opportunity Program)から2名、「夏季交換研究プログラム」(SERP: Summer Exchange Research Program)協定大学から1名、合計54名の学生が参加しました。

     

    ワークショップ1日目は井村順一理事・副学長の開会の挨拶より始まり、続いてAOTULE加盟大学9校の留学生がそれぞれの所属大学を紹介しました。その後、5名の参加学生によるポスター発表を行い、続いて、2日目の午前にかけて2つの会場で口頭発表が行われました。1人あたり発表10分、質疑応答4分の持ち時間で進行し、座長は参加者の中から選ばれた学生が務めました。発表、質疑応答は全て英語で行われました。

     

    2日目の午後には、東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 生命機能医学分野並びに大阪大学 感染症総合教育研究拠点 臨床生命工学チーム所属の位髙啓史教授が「新しい創薬モダリティとしてのmRNA」という題目で基調講演を行いました。新型コロナウイルスのワクチンにも使用されているメッセンジャーRNAを用いたワクチンや医薬品開発の歴史や現状、将来の展望などを学び、活発な質疑応答が行われました。

     

    位髙教授による基調講演の様子

     

    学生による研究発表は3学院の教員によって多角的な視点から評価され、最優秀講演賞に1名、優秀講演賞に5名の学生が選ばれました。受賞した学生は次のとおりです。

     

    最優秀講演賞

    • ロバート・アンソニー・オレクサ(Robert Anthony OLEXA)さん(東工大 環境・社会理工学院)

     

    優秀講演賞

    • ブンティチャ・サエジャ(Boonthicha SAE-JIA)さん(チュラロンコン大学)
    • ルーカス・ニューマン(Lucas NEWMAN)さん(インペリアル・カレッジ・ロンドン)
    • ミゲル・ガビラ・アラドロ(Miguel GAVIRA ALADRO)さん(マドリード工科大学)
    • ユエジー・タン(Yuejie TAN)さん(東工大 工学院)
    • アイトルクン・バイグタノバ(Aitolkyn BAIGUTANOVA)さん(韓国科学技術院)

     

    ワークショップ参加学生のうち、受賞者を含め優秀な発表を行った東工大生10名が202311月にモラトゥワ大学が主催する AOTULE学生ワークショップに参加する予定です。

    参加学生による発表の様子

    ポスターセッションで発表する様子

     

     

    なお、今回の国際学生ワークショップ開催の準備および当日の進行は、次の学生委員によって行われました。

    • ヘラルド・マーティン・キュインドザ(Gerardo Martin Quindoza)(東工大 物質理工学院材料系 博士後期課程1年)
    • 日隈大揮(東工大 工学院機械系 修士課程2年)
    • 目見田晶子(東工大 工学院機械系 修士課程1年)

     

    文責:目見田晶子(MISW2023学生委員/グローバル理工人育成コース所属生)

     

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