留学レポート
世界で学ぶ東工大生スリランカ超短期海外派遣プログラム(2024夏)ショートレポート
2024年11月5日
- アジア
- スリランカ
- 3カ月未満
- グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム
- スリランカ LNBTI
2024年の夏休みに実施したスリランカ超短期海外派遣プログラムの参加者によるレポートです。
(報告者:学士課程3年/環境社会理工学院 土木工学系)
プログラム概要
本プログラムは、グローバル理工人育成コース及びアントレプレナーシップ教育・グローバル教育オプション(GEO)の一環として実施される実践型海外派遣プログラムのひとつで、計9名の学生が8月25日か9月7日までスリランカに滞在しました。これは自らの専門性を基礎として、海外での危機管理も含めて主体的に行動できる能力を養うプログラムです。他のプログラム履修と並行して参加することで、今まで育成してきた能力を活用し、学生自身の今後の経験やキャリア形成の参考となるような経験を積むことを目的としています。
LNBTIの学生との交流
東京工業大学でも授業を担当しているアーナンダ・クマーラ先生が学長を務めるLNBTI(Lanka Nippon BizTech Institute)の学生たちと、日本の文化や伝統的な遊びを紹介するJapan Dayを開催したり、プレゼンを作成するグループワークを行ったりことで交流を深めました。LNBTIは将来日本での就労を目指してITと日本について学ぶ大学ということもあり、Japan Dayには多くの学生が参加し、日本に関するクイズや折り紙、書道体験を楽しんでもらえました。グループワークではスリランカと日本のそれぞれの特徴と相違点について学び、「互いに学べること」や「協働できること」を考えました。自由時間にはLNBTIの学生がキャンパス近くのショッピングモールや公園を案内して私たちを温かく迎えてくださり、短い期間の交流でしたが深い関係を築くことができました。
訪問内容
スリランカ滞在の前半では、世界遺産の寺院や仏塔を訪れ、スリランカと仏教の歴史や関わりについて学びました。また、現地の高校を訪問し、クリケットなどを通じて学生たちと交流しました。シーギリヤロックやミンネリヤ国立公園を訪れ、スリランカの豊かな自然を体験することもできました。
滞在後半では、スリランカの代表的な産業である紅茶の工場見学を通じて、伝統的な紅茶づくりについて学びました。また、スリランカの著名な建築家ジェフリーバワが設計した事務所や別荘を訪れ、自然と調和した熱帯建築について理解を深めました。滞在中には、ジェフリーバワが手掛けたホテルに一泊し、贅沢なひとときを過ごしました。
これらの経験は在スリランカ日本大使館でのプレゼンテーションを通じて報告し、日本とスリランカの関わりについて再考する貴重な機会となりました。
スリランカでの生活
スリランカでの滞在は安全で便利で住み慣れた日本と異なるため、最初は緊張していました。日本にはないチップ文化にも慣れるまで時間がかかりましたが、レストランの店員さんも優しく対応してくれることが多かったです。スリランカは辛くてスパイスが効いた料理が多いが、「これは辛いけど大丈夫?」と店員さんから問いかけてくれたことが印象に残っています。
また、スリランカの人々はとても社交的で、連絡先の交換やセルフィ―をお願いされることがよくありました。現地の学校でイベントに参加した際には、参加してくれていた現地の学生が東工大生の周りを取り囲み話しかけてくれました。また、紅茶やお菓子で歓迎してくれることが多く、日本のようなおもてなし精神と似たようなものを感じました。
スリランカで多くの人と交流し慣れない文化に触れることで視野が広がったように思います。また、日本ではできない様々な経験を積むことができ、大変刺激的な時間を過ごすことができました。