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新着情報2024年度マサチューセッツ工科大学とのオンライン語学タンデム開催
2024年8月20日
東工大のアントレプレナーシップ教育機構グローバル教育実施室では、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の日本語クラスおよびジャパンプログラム(MITジャパン)と共同で、双方の学生がペアを組んで日本語と英語を学び合う国際交流プログラム「語学タンデム」をオンラインで開催しました。今年で5回目の開催となります。4月から6月にかけて約2ヵ月間行い、東工大20名とMIT16名の計36名の学生が参加しました。
全体セッションの参加者
東工大とMITは2017年度より開始された、たたら製鉄ワークショップ等の交流実績があります。(東工大生がMIT・ハーバード大学の学生と学ぶ「たたら製鉄ワークショップ」(https://www.titech.ac.jp/globalization/stories/tatara_workshop_2019.html).
タンデムとは、異なる外国語を学ぶ異なる国の学生(例えば英語を勉強する日本人と、日本語を学ぶ外国人)でペアを組み、お互いに語学学習を助けあう方法です。このプログラムでは、
1.外国語でのコミュニケーション能力の向上
2.語学交流を通じた異文化理解、視野の拡大
の2つを目的として、東工大生とMITの学生16グループがペアを組みました。
興味のあるトピックについて話し合う
4月中旬のイントロダクションセッションを皮切りに、それぞれのグループは東京とボストンの間の13時間の時差を克服してスケジュールを調整し、少なくとも3回、語学タンデムを行いました。1回の語学タンデムは日本語の会話が30分、英語での会話が30分で構成されます。参加者は、会話のトピックを自由に選び、最後にグループごとにお互いの国の事情から学んだことについて、5分間のビデオをつくります。
グループはそれぞれ、お互いの大学について、ボストンと東京の紹介、日本の日常、マクドナルド比較、コンビニ、皮肉について、食堂、またMIT生が来日した時期に合わせて一緒に鎌倉や東京タワーに行ってレポートをするなどなど、さまざまなテーマを選びました。多くのグループは3回以上の語学タンデムを行いました。タンデム終了後、それぞれのグループは自由にビデオ制作を行い、多くの情報を取り込んだビデオを作りました。
(左)MITと東工大をニュースで紹介する参加者
(右)おすすめの食べ物
MIT学生と鎌倉探索レポート
ファイナルセッションでそれぞれのビデオを紹介
6月下旬、個別の語学タンデムセッションを終了し、参加者はファイナルセッションに参加しました。それぞれのグループが作ったビデオを編集したダイジェスト版が紹介され、参加者が一人ひとり感想を述べました。その際、東工大生は英語で、MITジャパンの学生は日本語で発言しました。16グループの中から投票により、
1位 グループ11: スペースニュース
2位 グループ12: 東京タワーを探そう
3位 グループ9 : お互いのお勧めのおいしいもの、グループ16 : MITと東工大の食堂紹介
をテーマとしたベスト3のビデオが選ばれ、作ったグループが紹介されました。投票者たちのコメントは「お互いの国の文化や大学の空気感が伝わってきて面白かったから」「ユーモアのセンスに満ちており、両方の文化の深い歴史を効果的に教えてくれた」「仲の良さそうなところが見えてよかった」などです。ファイナルセッションの最後には、参加証明書と共に、MITジャパン、東工大両校から記念品が贈られました。
プログラム終了後にアンケートを行いました。アンケートに回答した全員がこのプログラムを友達にも勧めると答えました。本プログラムは、外国語と母国語を対等な関係で互いに学び、教え合うことができるのが特徴です。プログラム修了後も、継続して、オンラインの交流を行っているグループもあります。アンケートには「参加者の多くが、他の国の新しい知り合いを作り、共通のテーマについて日本とアメリカの事情を比較し、外国語でのコミュニケーションを楽しんだ」とのコメントがありました。
日本の伝統技術ワークショップに参加
MIT Japanの参加者は6月にインターンシップ参加のため来日し、東工大アントレプレナーシップ教育機構の科目である「伝統技術と国際協働」「伝統技術とプロダクトデザイン」の実習のうち、「たたら製鉄ワークショップ」、「日本刀鑑賞ワークショップ」「明珍火箸つくり鍛冶体験」に参加しました。 実習に参加することを通して、日本の伝統技術、文化、歴史への知見を深めました。
たたら製鉄ワークショップの様子
MIT学生と明珍火箸53代明珍宗敬氏(右から5番目)
刀剣鑑賞ワークショップの様子
(左)刀剣鑑賞をするMIT学生
(右)刀匠による説明
MIT学生と東工大受講者と共にランチ
参加者からのコメント
- We should have an arranged dinner in Japan at the end with everyone! (MIT)
- オンディマンドなので気楽にやることが出来ました。(東工大)
- このプログラムを通して、MITの学生と仲良くなり日本で実際に合うことができてとても楽しいものでした。僕たちは、9回もズームで話しました(東工大)
- この2ヶ月くらいのTandemで自信がなかった英会話に対する抵抗感もなくなり、理工系で最も頭の良いMIT学生も文化の違いはあれど同じような生活を送っていてお互いの文化の話で盛り上がることができると知ることができ、自分の留学に対するモチベーションがかなり上がりました。(東工大)
- In person meetings when the students are in Japan would have been fun! (MIT)
- Almost everything is good, and we really enjoyed sharing our lifestyles. I could deeply understand about t MIT and American culture.(Tokyo Tech)